いすゞ フォワードのDPD再生が終わらない原因

いすゞ フォワードのDPD再生が終わらない原因には、短距離走行や再生の中断、フィルターの詰まりなどがある。ただし、再生時間は年式や仕様でも異なる。警告灯と運行状況を確認し、異常が続けば点検を受けたい。

再生が長引くのはなぜ? まず走行環境を確認

いすゞ フォワードには、排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を捕集するDPD(ディーゼル・パティキュレート・ディフューザ)が搭載されている。フィルターにたまったすすを高温で燃焼させ、目詰まりを抑える仕組みだ。一定量のすすがたまると自動再生が働くが、走行条件によっては処理が完了しないことがある。

特に注意したいのが、短距離配送や渋滞路での低速走行、荷待ちによる長時間のアイドリングだ。こうした使い方では排気温度が十分に上がりにくく、すすを燃やし切れない場合がある。再生中にエンジンを止める運行を繰り返すと、自動再生は中断と再開を繰り返し、最終的に手動再生が必要になることもある。

ただし、再生にかかる時間には年式や仕様による違いがある。いすゞが公開したDPD取扱資料では、対象車の手動再生は通常15~20分程度とされているが、すべてのフォワードに当てはまる数字ではない。再生が終わったかどうかは時計ではなく、車両の表示灯やメーターの案内で判断する。

手動再生が終わらないときに疑うポイント

手動再生を始めたつもりでも、実際には開始条件がそろっていない場合がある。いすゞの案内では、安全な場所に停車し、変速機をニュートラルにしてパーキングブレーキを確実に作動させることが基本だ。アイドリング回転を手動で上げている場合は通常状態に戻し、PTO装着車ではPTOを停止する必要がある。操作条件は車両の年式や仕様で異なるため、必ず車載の取扱説明書を確認したい。

再生が開始しても、車両を動かすと手動再生は中断される。作業中に中断を繰り返していると、いつまでもすすの除去が進まないように見える。エンジンが十分に暖まっていないと、再生時間が長くなることもある。

一方、いつもより著しく時間がかかる、終了直後に再び警告が出るといった症状が続くなら、走行条件以外の要因も考えられる。フィルターにすすが過剰に堆積しているほか、燃焼では除去できない灰分(アッシュ)の蓄積、排気温度や差圧を測るセンサー、燃料噴射などの不調が関係する可能性がある。再生時間だけで原因を断定することはできない。

警告灯が消えない場合は無理に繰り返さない

手動再生の要求表示が出たら、まず車両の指定する手順に従う。排気系は高温になるため、枯れ草や紙くずなど可燃物の近くを避けて停車し、再生中は車両から離れない。完了を示す表示が消えるまで、むやみにエンジンを止めたり車両を動かしたりしないことが大切だ。

いすゞの取扱資料では、手動再生を求める表示が点滅したまま走行を続けると、点滅が速くなって警告が強まる車両があると説明している。すすが過剰にたまるとチェックエンジンランプが点灯し、出力が制限される場合もある。こうした状態では、自己判断で再生を繰り返すのではなく、いすゞ販売会社などで点検を受けたい。

整備では故障コードやDPDの差圧、温度情報などを確認し、すすの堆積が原因なのか、センサーやエンジン側の不具合なのかを切り分ける。必要な処置は清掃から部品交換まで状態によって異なる。『長いから故障』と決めつけず、普段の再生時間、警告の出方、中断の有無を記録して伝えると、原因の特定に役立つ。

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