トラックでエア圧低下の警告灯や警報ブザーが作動した場合は、そのまま走行してはいけない。エア不足になるとブレーキの効きが弱くなるほか、変速やエアサスなどに影響する場合もある。安全な場所に停車し、エア圧が正常に戻らなければ点検が必要。
エア圧警告は何を知らせている?
大型トラックなどのエアブレーキ装着車では、圧縮空気を利用してブレーキを作動させている。
このため、エアタンク内の圧力が不足すると、本来の制動力を発揮できなくなるおそれがある。
そこで車両には、エア圧が一定値まで低下した場合に警告灯やメッセージ、警報ブザーなどで運転者に異常を知らせる仕組みが備わっている。
日野自動車は、エア系統の故障で空気圧力が低下すると、ブレーキの効きが弱くなるほか、車種によっては変速操作ができなくなったり、エアサスペンションの車高調整ができなくなったりする場合があるとしている。
つまり、エア圧警告は単なる注意表示ではなく、走行安全に直接関係する警報だ。
警報が鳴ったまま走っていい?
結論からいえば、ブレーキエア圧低下の警告が出ている状態で走行を続けてはいけない。
日野自動車も、ブレーキチェックランプなどが点灯している間はブレーキが十分に効かないため、走行しないよう明記している。
実際にエア漏れなどが起きると、制動力そのものが低下する場合がある。
いすゞでも、エアブレーキ系統の不具合で空気が漏れた場合、ブレーキエア圧低下の警告灯と警報が作動し、最悪の場合はブレーキが効かなくなるおそれがあるとしている。
走行中に警報が鳴った場合は、周囲の安全を確認しながら無理のない範囲で安全な場所に停止し、車両の取扱説明書に従って対応する必要がある。

エア圧が戻らない場合は点検が必要
エア圧低下が起きたからといって、必ずしもブレーキ本体だけが故障しているとは限らない。
エアホースや配管、エアタンク、コンプレッサー、エアドライヤーなど、圧縮空気を作り、ため、送る各部分に原因がある可能性がある。
エンジンを作動させてもエア圧が十分に上がらない、上昇に通常より時間がかかる、警報が消えないといった場合は、運行を再開せず整備工場や販売店で点検を受けたい。
日野自動車も、運行前にエアプレッシャーゲージの上がり具合を確認し、圧力が上昇しない、または上昇に時間がかかる場合は点検・整備を受けるよう案内している。
エア圧警告は、「もう少しなら走れる」と考えてよい警報ではない。ブレーキ性能に関わる重要なサインとして扱い、警報が出たら走行を続けず、原因を確認することが基本となる。
