何が違うの? セルフローダーとセーフティローダー 

見た目、機能、名前。どれもよく似ているセルフローダーとセーフティローダー。トラックに詳しくなければ、その違いを説明するのはなかなか難しいでしょう。もしかしたら実際にトラックを目の前にしても、なにが違うのかわからないかもしれません。しかし、この2台は確実に違う機能を持っているのです。

そこで今回はセルフローダーとセーフティローダーの違いを説明していきましょう。

セルフローダーとセーフティローダーは、どちらも重機や車輌を積載して運搬するための機能を持ったトラックなので、用途はは同じという事ですね。ではどこが違うのでしょうか解説していきましょう。。

セーフティローダー

セーフティローダーは、荷台部分がスライドして車輌などを載せられる仕組みになっています。これは何らかの理由で自走ができない車輌を運搬するときに使用されます。自走できないクルマの例としてはナンバーが付いていない車輌、故障車、車検切れのクルマなどがあります。このほかにも工事現場で使う重機やレーシングカーなど通常は公道を走らない車なども運搬の対象物です。

セーフティローダーは荷台に車輌を引き上げるためのウインチが搭載されている車輌も多く、エンジンがかからないクルマも積載することが可能です。セーフティローダーの名前は車輌を安全に載せられることから、英語で安全を意味する「セーフティ」から来ています。

ではセーフティローダーと似ているセルフローダーはどうでしょう。

セルフローダー

セルフローダーとセーフティローダーのもっとも大きな違いは、車輌の載せ方と荷台部分の動きです。荷台自体が後方にスライドするのに対して、セルフローダーは、車輌の前部分をジャッキで持ち上げることにより荷台部分の後方を斜めに下げるのです。

もっとシンプルに説明すると「荷台部分のみが下がるのがセーフティローダー」、「車輌の前方部分を持ち上げることで後部の荷台が傾くので、荷台の最後部あおりを開き、歩み板を車輪幅、クローラー幅に合わせて敷けば、重機や車輌を自走で積み込むことが可能になるのがセルフローダー」ということになります。

こちらも故障車や不動車を積み込むためのウィンチが備え付けられています。

この荷台が傾く(動く)仕組みの違いによって、セルフローダーはセーフティローダーと比較すると荷台の傾斜が急になってしまう事が多いのです。また「セルフローダー」という名前は、自動車メーカーのタダノが付けた製品名であり、正式名称は「ハイジャッキセルフ」です。

どちらのトラックも用途は同じですが、セルフローダーはセーフティローダーと比べて、重量物を積載するケースが多いのです。

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