
時間帯問わず高速道路のサービスエリアでは休憩中のトラックを数多く見ることができる。そして、ずらっと並んだトラックをよく見ると、そのほとんどはカーテンを閉めてキャビン内でドライバーが寝ているであろうことが想像できる。
日々、物流を支えるために長距離を運転するドライバーにとっての睡眠は非常に重要なのは間違いない。ではトラックドライバーたちの休憩や睡眠はどんなものなのだろうか?
一般ドライバーではありえないような長距離の運転はもちろん、深夜や早朝など不規則な時間帯にトラックを走らせるトラックドライバーにとって、休憩時間や仮眠時間は重要なスケジュールといえる。
ついウトウトしてしまう、耐えられない眠気などは大きな事故につながるため、少しでも快適な睡眠環境を確保したいというのがドライバーの本音だろう。そこで質の高い睡眠をとるために役立つのがいろいろな寝具だ。
ポピュラーなところでマットレスや枕、掛け布団といったものが挙げられるが、まずは快適な睡眠環境を作り上げることが最優先だ。


そこで、最初に日光や外からの視線を防ぐのが第一歩だ。運送のスケジュールによっては、夜中に走り、休憩は昼間というパターンは多い。そこで重要なのがキャビンに入ってくる光を遮ることだ。特に運転席後部のスペースで仮眠をとる場合は、日光対策が必須といえる。そのために、窓に取り付ける遮光カーテンやアイマスクは非常に有効なアイテムのひとつ。
遮光率の高いカーテンを使用すれば、光の遮断に加え、プライバシーも確保できる。
さらに仮眠時には騒音も防ぎたいところだ。深夜だけでなく日中も仮眠をとるケースがあるため、人の話し声や車のエンジン音などはできれば少しでも軽減したい。そうなると、まわりに人がいない静かな場所に止めるのが手っ取り早いだが、現実的にはなかなか難しい。そこで耳栓は手軽に入手できる上に、効果が高いアイテムだ。
光と音をシャットダウンしたら次は快適な仮眠をとるためにキャビン内の温度にも気を配りたい。エンジンを止めるとキャビン内の温度はあっという間に変化するもの。
そこで窓に断熱フィルムを貼ることで温度変化を緩やかにすることができる。室内温度という点から見れば、アイドリングストップ時は、エアコンが使えないので充電式や乾電池式の冷暖房器具は欲しいところ。車載式の電動エアコンが装備できればなお良しだ。

そして何よりも重要なポイントなのが寝心地だろう。仮眠スペースに敷くマットレスの種類は睡眠の質に直結するため、気を使って選ぶドライバーは少なくない。
そんななか、名古屋市に拠点を置く中京陸運ではエアウィーヴ社と共同でトラック専用のベッドマットレスを開発し、自社車輌への導入を順次すすめている。取引先でもあったエアウィーヴ社との共同開発により出来上がったエアウィーヴ社のマットレスは、長距離を走るドライバーの疲労や負担の軽減に重点を置いており「よく眠れるようになった」「クッション性が高い」「起きたときも腰が痛くない」と絶賛されている。
トラックの安全な運行のために絶対に必要な良質の睡眠。休憩中のトラックを見掛けたらぜひ静かに見守ってほしいと思う。
中京陸運HP
エアウィーヴHP
