トラック便利機能パーツあれこれ

荷物を運搬するために存在するトラックには、非常に便利かつ作業効率アップに有効な機能や装備がいくつかある。そこで、一般的な乗用車にはついていない便利なパーツをピックアップして解説していこう。

ローラーコンベア

まずはローラーコンベア。これは荷台や荷室の床に搭載し、段ボール箱などの小型貨物の移動を行なう装置で。ローラーコンベア自体が連結できるので、奥にある荷物を手前に搬出するときや、その逆で手前から奥に荷物を運ぶときに使うことができる。

ただし、荷物が満載のときはローラーコンベアを置く場所がないため、ある程度荷物が減ってスペースができた時点で威力を発揮する道具だ。またトラックを傾斜地に停めれば、下方向に荷物が滑るので作業性の向上を図ることができる。

パワーゲート

なんといっても、これがあれば作業効率が間違いなくアップするのがパワーゲート。

人力では持ち上げるのが困難な重量の荷物や、個数が多く積み降ろしに時間がかかってしまう場合でも、スムーズに作業を進めることができる。重量物を少人数で運ぶときなどに重宝する。

操作はリモコン(無線と有線がある)のボタンで行うが、基本的には上げるか下げるかの操作のみなので非常に簡単。またパワーゲート非搭載のトラックにも後付けができる。

ジョルダー 

ジョルダーまたはジョロダー、パレットローダーと呼ばれる装備。

荷台や荷室の床にジョルダー用のレーンを搭載したトラックで使用され、パレットなど重量のある積み荷をテコの原理を利用しながら移動させることができる。

パレットローラー

パレットローラー、パレットスライダーと呼ばれる装備で、ジョルダーと同じく重量のある積み荷を移動させる際に使用する。

エアブレーキ

重くて大きな大型トラックには非常に強力なエアブレーキが搭載されている。これは、エアタンクに充填した圧縮エアを使用して強力な制動力を発生させる仕組み。非常に強力なストッピングパワーを持ち、最大積載時でも十分な制動が行える。その強力な制動力は安全性能としては大きな武器だが、空荷の状態で急ブレーキをかけると、タイヤがロックしやすいので注意が必要。

こうしたトラックならではの装備や数々のパーツが、物流を底から支えているのだ。

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