テールランプとリアコンビネーションランプのお話

最近のトラックを後方から見ていると、ずいぶんとテールランプ周りがおしゃれになったなという印象を受けます。発光部分がLEDへ推移したとこともあり、ひと昔前よりもだいぶスタイリッシュになったのはここ10年ほど。そこで今回はテールランプについて調べてみました。

トラックのテールランプに白熱球が使われていたのはすでに過去のこと。現在はLEDが主流です。これは2012年より、テールランプのECE規格認証取得基準を求められるようになったことが理由です。

LEDテールランプは光が鮮やかで視認性に優れているため高い安全性を発揮できるのも大きな特徴で、見た目の印象も変わるため、ドレスアップ目的で交換するケースも多く見られます。

ただし、LEDテールランプは球切れをした際に、白熱灯のように点灯しなくなった部分だけの交換ができないため、テールランプ全体を交換する必要があります。

テールランプの灯火の色は、赤い色と定められています。以前は電球自体が赤いタイプを使用していましたが、LEDの普及により「赤く光る」状態であることが条件となっています。また視認距離は、300m後方を走るドライバーや歩行者などから車体が確認できることが基準となっています。

このほかテールランプの光源の基準は以下のように定められています。

■平成18年1月1日以降の製作車:5W以上30W以下

■平成8年2月1日~17年12月31日の間の製作車:5W以上

■平成8年1月31日以前の製作車:規程なし

ではLEDの登場で進化し続ける「リアコンビネーションランプ」についてはどうでしょう。コンビネーションランプとはテールランプ・ストップランプ(ブレーキランプ)・ターンシグナルランプ・バックランプなどが一体となったランプのことです。そしてリアコンビネーションランプは小糸製作所のトラックテールランプの代表商品です。

このそれまでにはなかったブレーキ・テールランプ・バックランプ・ウィンカーの3つが一体化されたオールインワン構成は非常に斬新であったことと、大型・中型のトラック用としては初めてのことだったので発売当時は話題となりました。

そして今では「歌舞伎」「流鏑馬」といった商品が発売されていますが、そのデザインを見ればネーミングの由来がすぐにわかると秀逸なデザインとなっています。

トラックの後部を飾るテールランプにも色々ありますが、今ではかっこいいテールランプやコンビネーションランプを見かけることが多くなりました。普段は何気なく見ているトラックの後ろ姿ですが、ちょっと気にして観察すると、技術の進歩に驚くかもしれませんね。

株式会社小糸製作所

https://www.sp.koito.co.jp/index.html

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