「とにかく圧巻! シャシー立てかけ保管方法」

ふ頭や港湾エリアだけなく、街なかでもコンテナを積んだトラックの姿を見けることは珍しくありません。詳しいことはわからなくても、コンテナが何かを運んでいるというのは知っている人も多いでしょう。

そしてこのコンテナを運搬する専用車がコンテナトラックですが、このコンテナトラックは運転席があるキャビン部分とコンテナを積載するシャシー部分に分けられます。

そしてこの画像がシャシー部分です。

このシャシーの上にコンテナが乗るわけですが、コンテナは20フィートコンテナと40フィートコンテナの2種類があります。そして20フィート用シャシーは9.1メートル、40フィート用シャシーは12.5メートルの長さあがるのですが、この長いシャシーをどう保管しているかというのが今回のテーマです。

大きさのあるシャシーでも、一般車のように平地に並べて置いておくと考えるのが普通でしょう。しかし、港湾には驚くべき保管方法があるのです。それがシャシーの立てかけ保管です。

限りある敷地面積を有効に使うためには、シャシーを立てかけてしまうのが最も効果的な方法です。地面に置けばそれなりの面積を独占してしまうシャシーも立てかけてしまえば、かなりの敷地を有効に使うことができます。

説明するよりも、まずこの光景を見ていただきましょう。

このびっくりするようなシャシー立てかけ保管ですが、1986年4月「シャシーの共同利用化」の理念に賛同した海上コンテナ運送事業者10社により「横浜シャーシターミナル協同組合」がスタートし、 その1年後にシャシーの立掛け式車庫が完成したのです。

この光景は神奈川県の本牧埠頭で見られるのですが、とにかく10メートルにも及ぶシャシーがいくつもそびえ立っている光景は圧巻です。しかし気になるのは、どうやってシャシーを立てかけているのかという部分。いくらシャシーがフレームだけの状態と言ってもタイヤもついているし、簡単に立てかけられるとは想像しにくいですよね。そこで登場するのが巨大なフォークリフトです。専用のアタッチメントを使用することによって重量物であるシャシーを移動させているのです。

本牧ふ頭は港湾エリアなので、関係者以外立ち入り禁止区域も多いのですが、このシャシープールは誰でも通行できる道路の脇にあるため、近くを通れば必ず目に入ります。とにかく非日常的な光景なので、興味があれば見に行くことをお勧めします。

圧巻の立てかけ作業は動画でチェック↓

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