
トラックドライバーになるため、必要不可欠なのは運転免許なご存じのとおり。しかしトラックには小型、中型、大型などさまざまな種類があり、さらにその大きさに応じた運転免許が必要になる。また運転免許だけでなく、持っていると仕事の幅が広がったり収入も変わってくる資格もある。そこで今回はとトラックドライバーに必要な免許の種類と。お役立ち資格を説明していこう。
まず運転免許には普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の4種類がある。
普通自動車免許

普通免許が取れるのは満18歳以上であることとが条件だ。現在の普通自動車免許では車両総重量が5トン未満の車両を運転することができる。(法改正前に取得した場合は車両総重量8トン未満までトラックを運転が可能)

中型自動車運転免許

中型自動車運転免許は通称「4トン車」を乗るために必要となる。中型を取得すると車両総重量が11トン未満なら運転ができる。4トン車は非常に需要が高いため、トラックドライバーを目指すなら必須ともいえる。中型免許を取得する際にはオートマチック限定の普通自動車免許は限定解除を求められる。

準中型自動車運転免許

準中型自動車運転免許は、ドライバー不足や交通事故の削減を目的として、2017年に新設された免許だ。この免許で運転できるトラックの条件は車両総重量7.5トン未満となる。得可能年齢は18歳以上。

大型自動車運転免許

大型自動車運転免許は普通や中型免許にあった積載量や車両総重量の縛りがなくなるのが最大の特徴でありメリットといえる。取得のための受験資格は「21歳以上で中型・準中型・大型特殊のいずれかの運転免許を持っている期間が3年以上であること」となっており、取得までには一定の運転経験と時間が必要だ。

ここまでが4種類ある運転免許で運転できる種類と取得制限の話だったが、ここからはトラックドライバーが持っていると役立つ資格について話していこう。
けん引免許


けん引免許は「普通・準中型・中型・大型・大型特殊免許を所持している18歳以上」であれば受験資格がある。運送会社で使用するトレーラーは非常に大きく、連結部分からトレーラーの最後端までが最大12メートルもある車両もあるため、それなりの経験と技術が必要になる。
このことから大型トラックで経験を積んだとあと、けん引免許を取得するというパターンが多い。
玉掛作業者
玉掛作業者はトラックドライバーならぜひ持っておきたい資格のひとつで、クレーンなどの吊り具を荷物に取り付けたり、取り外したりする作業(玉掛け作業)を安全に行うための資格。受験資格は18歳以上ならOKだ。トラックドライバーの仕事には運転以外に荷積みと荷下ろし作業があるが、その際クレーンを使うこともあるため持っていて損はない資格と言える。
フォークリフト運転技能者
物流倉庫における荷物の積載や荷下ろしの場合フォークリフトが使われることがほとんどだが、私有地や建物内であってもフォークリフト免許がない場合は運転ができない。そこで役に立つのがこの資格だ。荷物の積み降ろし先でフォークリフトさえ空いていれば、フォークマンを待たなくてもスムーズに作業が進められるケースも多い。
危険物取扱者
危険物取扱者は丙種・乙種・甲種の3種類があり、甲がもっとも取得難易度が高い。特に燃料輸送の仕事をしている運送会社で働く場合は必須ともいえる。
資格の数々を紹介してきたが、トラックドライバーとして働く際に、業務で役立つ資格を取得することで、働く会社や場所の選択肢が大きく広がるのは間違いない。
