アームロールって何だ? 

見た目は後部に荷台があってダンプトラックと似ているが、その機能が違うアームロール車。簡単に機能を説明すると、着脱式のコンテナを搭載・積み替えできる特装トラックのことだ。

このアームロール車はゴミ収集、建設廃材、産業廃棄物の運搬などで使われることが多いので、大きな建設現場などでは見かける機会も多いかもしれない。そして最大の特徴は後部のコンテナだけを車両本体から外して置くことができることだろう。

ではこのアームロール車の基本構造と特徴を役割詳しく説明していこう。

アームロール車は、車両後部に油圧式アームを備えており、荷台部分に専用の脱着式コンテナを搭載したり排出できる構造を持っている。この車両本体と荷台が一体化していないというのがポイントで、一般的な平ボディやバン型トラックにはない機能だ。

後部のコンテナを積むときは車両後方に設置されたアームでコンテナを引き込み、シャシー上に固定して逆の操作でコンテナを地面に置くことができる。この仕組みによってコンテナは作業現場に置いたまま、車両は違う場所へ向かうことができる。つまりコンテナが地面に置いてあるうちに廃棄物などを入れる作業をし、その間は別の場所でコンテナを積み込むというようなことができるので、複数の現場で効率よく回転運用することができるというわけだ。また、コンテナそのものが保管・保冷・廃棄物仕分けなどにも対応できるのも強みだ。

ではこのアームロール車はどこで活躍することが多いのだろうか? それは廃棄物処理、産業廃棄物回収、建築解体業などの現場だ。コンテナを現場にひとつずつ設置しておけば、運搬車両はすぐに次の現場へ向かえるため、作業時間の短縮と回転率の向上につながるのだ。また、構造が頑強なため重量物やかさばる荷物を効率的に積載できるのもメリットのひとつ。さらに後部のコンテナは大きさや形状が統一されており汎用性が高いのも特徴である。

このアームロール車はコンテナのサイズは統一されているが、車両には4トンから大型まで幅広いバリエーションがある。操作には専用の油圧アームを使うが、最後に操作方法と注意点を簡単に紹介しておこう。

クラッチを切ってPTO(パワーテイクオフ)スイッチを入れる。その後、車外からリモコンで操作してアームを下ろす。下ろしたアームをコンテナにひっかけたら、引き上げボタンでコンテナを車両に載せる。これが一連の流れだ。

このときの注意点としては、コンテナはできるだけ水平で平坦な場所に置くようにするということだ。傾斜地に置いてしまうと、アーム操作時に車両やコンテナのバランスが崩れやすくなり、荷崩れや転倒などのリスクもある。

また積込時はウイリーとよばれる現象にも注意しなければならない。これはアームロールで重いコンテナを引き上げる際、車体の前方が浮き上がってしまうことだ。これは重心が偏っているコンテナや、積載物が偏っている場合に起こりやすいので、積載する前にコンテナの中身を確認すればウイリー現象を防ぐことができる。

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