
冬になると地域によっては、降雪が続くこともあります。そうなると高速道路では様々な規制が入り、通行するためのタイヤも変わってきます。雪路面と言えばスタッドレスタイヤかチェーンの出番となるわけですが、高速道路での規制には「冬用タイヤ規制」と「チェーン規制」のふたつがあります。そして、高速道路で冬用タイヤ規制が行なわれている場合、冬用タイヤまたはタイヤチェーンを装着しているかどうかは目視で確認され、要件を満たしていない車は通行不可となります。そこで、今回はこの雪に対する規制とタイヤについて説明していきましょう。
冬用タイヤ規制とチェーン規制の違いですが、似ているようでも内容はまったく違います。まず冬用タイヤ規制の場合ですが、これは全車輪への冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の装着または駆動輪(一部の県では全車輪)へのチェーンの装着が必要となります。


つまり冬用タイヤ規制中であっても、高速道路を通行できるのはスタッドレスタイヤを装着したクルマ、またはチェーンを装着したクルマの2パターンがあるわけです。
その一方でチェーン規制の場合は冬用タイヤ規制よりも厳しくなり、全車輪または駆動輪へのチェーン装着が必須となるのです。これはスタッドレスタイヤでは通行できないという意味です。
降雪量が少ないときであれば常時装着していられるスタッドレスタイヤは便利ですが、チェーン規制の場合はスタッドレス+チェーンという組み合わせをすることになります。
ではもう少し天候の状況が変わることによって出される規制について見てみましょう。前述のとおり冬用タイヤ規制とチェーン規制ではクルマに装着するタイヤやチェーンの差がありましたが、冬用タイヤ規制と速度規制では何が違うのでしょうか。

高速道路における速度規制は走行速度を50~80kmに制限されます。これは路面状況が悪化したり、視界不良と判断されたりしたときに出されるものです。もちろん路面状況の悪化や視界不良という条件のなかには降雪時も含まれます。
この速度規制のみの場合は、速度を制限範囲内で落とせば問題ないのですが、タイヤ規制やチェーン規制がかかっている場合、同時に速度規制が出されているケースが多いのです。いくら冬用タイヤやチェーンを装着しているからと、路面状況が悪いために出される規制だと言うことを考えれば、速度が制限されるのは当然の処置といえます。
万が一、高速道路走行中に冬用タイヤ規制やチェーン規制が出た場合、スタッドレスタイヤやチェーンを装着してない、持っていない場合は、冬用タイヤの確認エリアのすぐ先のインターチェンジで一般道へ降りることになるのです。
では、さらに降雪量が増えた場合はどうでしょうか。大雪などで高速道路の走行自体に支障があると判断された場合、高速道路が通行止めになることがあります。通行止めになった場合、スタッドレスタイヤやチェーンを装着していても通行することはできません。

こうした冬場ならではの規制ですが、いつどこで出されているかを事前に知ることで、トラブルを避けることもできます。いまではスマートフォンで交通状況、通行止め箇所、規制箇所を誰でも簡単に知ることができるため、自分の通るルートがどんな状況なのかをしっかりと把握することが重要です。
特に荷物を時間指定で運ぶ物流関連のトラックにとっては、規制や通行止めは一番の問題でもあります。降雪の可能性がある、または既に降っているなどの場合は規制や交通情報に注意したいものです。
