宅配という仕事をやってみるとわかること

今や宅配というシステムがないと物流が回らないほどに普及したが、実際に働いてみると、外からではわからない世界が見えてくる。そこで今回は宅配をするドライバーが持っているアイテム、役立つ道具やノウハウを紹介していこう。

まず宅配のあれこれを紹介する前に、稼働する季節によって細かな違いがあるのが前提であることを伝えておく。最初は寒いシーズンの宅配からだ。

服装

荷物を玄関先に届けるためにクルマから頻繁に乗り降りするので、厚着したほうがいいだろうと思いがちだが、これは逆だ。宅配先の一軒一軒が遠いのなら話は違うが、通常であれば車に乗っている時間は長くても5分程度。そのため、わざわざ上着を着る必要はなく、できるだけ身軽なほうがいい。なにせ軽い荷物とはいえ、頻繁に乗り降りするだけで結構な運動量になるため、冬でも汗をかきやすいのだ。街で見かける宅配スタッフを見るとわかるが、ほとんどの人は冬とは思えないほど軽装であることが多い。

ゴミ袋

次にビニール袋やごみ袋は何枚か車内に常備しておくと便利だ。一日中クルマのなかで過ごすことも多いため、意外とゴミが発生する。それはペットボトルや弁当の容器などはもちろん、職種によっては記入ミスした伝票や、届け先が書いてある紙類など、予想以上にゴミが出る。そのときにゴミ袋がないと、あっという間に助手席がゴミだらけになるのだ。

台車

台車は荷物運搬には欠かせないが、実は作業効率を大きく左右するのは台車の重さなのだ。軽量の荷物を大量に運ぶなら台車を使うのがマストなのだが、この台車が重いと非常に体力を使うことになる。これは荷物を運搬するときではなく、クルマへの上げ降ろしのときがキツイのだ。なので、シチュエーションに合わせて軽い台車を選ぶ方が、結果的に作業が進むことがよくある。

滑り止め

これは荷物の種類によって非常に役に立つアイテムだ。軽いダンボールやクラフト包装の荷物を運ぶときに、荷物の間にシート状の滑り止めを挟むと崩れなくて台車を速い速度で押すことができる。実際に滑りやすい荷物を運ぶとわかるのだが、舗装されたアスファルト路面でも台車にはそれなりの振動が伝わる。この振動で荷物が徐々にずれてしまうのだ。こうなるとゆっくりと台車を押すか、片手で押さえながらの作業になるため、効率が落ちる。そこで便利なのはシート状の滑り止めというわけだ。

デオドラントスプレー

これは気温が上がる夏場のことだが、とにかく汗をかくことが多い季節は必須といえる。置き配なたまだしも、対面の時はやはりエチケットにも注意しなければならない。そこで小さくてもいいのでデオドラントスプレーは常備しておきたいアイテムのひとつだ。

水筒

これは保冷と保温の両方に使える製品が便利だ。配達をしていると、どうしても飲み物を買う時間さえもったいないという状況は多い。そのときに水筒がないとわざわざクルマを停車して飲み物を買うというロスが発生するのだ。出発前に水筒の準備をしておくと、無駄な時間が発生しなくてよい。

ペース配分

これはまさにマラソンと同じ。配達のコツは淡々とこなすことなのだ。スタート直後は張り切って、ついついペースが速くなるが、後半になればなるほど注意力も散漫になりがちなので、運転にも十分注意して作業したい。そこで、体力に余裕があったとしても、常に淡々と進めることが大事なのだ。

トイレタイム

これはばかりはどうにもならないと思いがちだが、実は重要な事項のひとつだ。トイレに行きたくなった時にトイレがあるとは限らないし、渋滞中や配達時間が迫っているときなどは、我慢しなくてはならないことも多々ある。そこで対応策だが、トイレは行けるときに行っておく。行きたくなくても行っておく。これが実に大切なのだ。

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