「増トントラック」とは

「増トントラック」、これは通常のトラックよりも積載量を増やしたトラックのことだ。では最初にこの増トントラックの定義について説明しよう。

増トントラックとは、最大積載量を増やす目的で特別な改造や補強を施したトラックのことで、4トンの中型トラックをベースに改造したものを指す。改造後の最大積載量は改造方法やベースとなる車両によって異なるため、増トントラックにも種類があるというわけだ。では実際に増トンした場合の具体例を見てみよう。

色々なメーカーが6トン、6.5トン、8トンといった積載量のトラックを製造しており、それらが「増トントラック」「増トン車」と呼ばれている。

なぜ増トントラックが必要なるかと言えば、それは積載量を少しでも上げたいが、大型トラックを買うほどではないというケースが多くあるからだ。もちろんトラックは大型になればなるほど、購入費用や維持費が高くなるため、経済的なバランスを考えたときに増トントラックという選択肢が生まれるということだ。

先ほど増トントラックは、中型トラックをベースに積載量を増やしたトラックのことであることは説明したが、実際には4トントラックの車軸やフレームを強化することで積載量を増やしている。そのほかには、サスペンションやタイヤが強化されている点や、ロングボディになっていたり、タイヤの種類や車軸の数などが変わっていたりする場合もある。

こうした4トントラックをベースに改造するなら、積載量が多ければ多いほど経済効果も高いのでは? と思いがちだがそうではない。過去に10トンという増トン車も存在していたが、現在はほとんど見ることができない。その理由は道路交通法にある。

大型トラックは道路交通法で最大総重量25トンと定められているが、増トンした10トントラックはその規定を超える恐れがあるのだ。その結果、増トントラックは中型というのが定着しているというわけだ。

では中型車と増トントラックはどこか違うのかを外見から見てみよう。増トントラックといえども、見た目はベースとなる車両とほとんど同じ。しかし簡単に見分けられるポイントがいくつかある。そのひとつが車両後部に記載の最大積載量の確認だ。

トラックのような貨物車には最大積載量の表示が義務付けられているため、後部に記載されている数字を確認することで4トン以上の積載量があるかどうか判断できる。

また、ホイールのボルトの数でも判断できる。通常の中型トラックのホイールのボルトは6個だが、増トントラックのホイールのボルトは8個なので、これが最も大きな違いと言えるだろう。

ちなみにだが、初期購入費用を見ると、大型トラックは最低でも1200〜1500万円程度でだが、増トン車は大型トラックの6〜8割程度なので価格面でもメリットが大きいといえる。

増トントラックにこうしたメリットがある一方で、運転するための免許に関しては注意が必要だ。標準的な中型トラックは4トンの積載量をもって販売されているが、2007年の道路交通法の改正により、中型トラックの最大総重量が11トンまで認められるようになった。そのため増トンで最大積載量自体は5~9トンまで増やせるものの、最大積載量が6.5トンを越えると、車両総重量は下回っていても大型免許が必要になることに注意しなければならない。

また4トントラックよりはコストがかかることや、運転手が準中型免許しか持っていない場合は中型免許以上の取得が必要となるなど、細かな違いもあるので、増トントラックを運転するなら増やした積載量と取得免許の確認は必須なのだ。

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