
ウイング車はバン型車の荷室側面から天井部分まで一体的に跳ね上げることができるため、側面から積み降ろしを容易にできるのが特徴。荷台部分の側面が鳥の翼のように跳ね上がることから、「ウイング車」と呼ばれる、物流には欠かせないトラックの一種だ。このウイング車だが、一見するとその形は一種類しかないように思えるが、実はいくつかに分類することができる。そこで、ここではウイング車についてリサーチしてみた結果をお伝えしよう。
先ほど少し触れたが、ウイング車は、荷台を囲んでいる側面が左右に開く仕様なので、運搬業や引っ越し業など、様々な業界で使われており、荷物の積み降ろし作業がスムーズにできるのが特徴のひとつ。しかし、それ以外にも荷崩れや外部からの影響や汚れから荷物を守れることや、アルミパネルは軽量な素材のため、車両重量が軽くなり、最大積載量がアップする。さらに一度に運べる荷物の量が増え、輸送コストが削減されることなどもメリットなのだ。その一方で、アルミウイングは購入時に高い費用がかかることがデメリットといえる。
また、ラッシングレールやジョルダーレールといった部品は消耗が早く、交換費用も高くなる傾向にある。さらにアルミウイングはウイング部分の動作確認や荷台部分の防水性を確保するためのメンテナンス費用もそれなりにかかってくる。

こうしたウイング車だが、すべてが同じ機構を持っているワケではなく、開き方によっていくつか種類があるので紹介しよう。
ターンオーバータイプ
片側のウイングが最大で約160度開くため、クレーンを使って積み降ろしができる。
フレキシブルオープンタイプ
ウイングの開く方向や角度を微調整することができるため、狭いスペースでの積み降ろしに向いている。
上昇開閉タイプ
上昇昇降タイプは天井が上昇するため、開口を大きく取れる。
このほかにも軽量化のために羽の部分に幌を用いた幌ウイングや、ウイング内部に断熱材を入れ、保温効果のある保冷ウイング、冷蔵冷凍機能を追加した冷凍ウイングといった仕様もある。
こうした様々なウイング車だが、法律により車両寸法が決まっているため、どの車種であってもそれほど大きな違いはない。具体的には道路運送車両法により以下のように定められている。

国内を走るトラックはすべて全長12m以下×全幅2.5m以下×全高3.8m以下と定められている。そのため大型のウイング車は全長12m×全幅2.5m×全高3.8m以内、4トンワイドウイング車は全長約8.6m×全幅約2.5m×全高約3.5m、2トン、3トンの標準幅アルミウイング車は約6.5m×1.9m×3.1mが標準的なサイズとなる。
さらに荷物を積む荷室のサイズは2トン、3トンの標準ロングサイズなら、120サイズの箱を約225個積むことができる。さらに4トンの標準サイズなら、段ボール箱を約540個、大型ウイング車低床4軸タイプなら段ボール箱を約940個積むことができる。

