奥深いバス用語の世界

普段私たちが何気なく利用しているバスだが、この世界にも専門用語が多く存在する。そして、そのいくつかを聞いたことがあるという人はあまり多くないかもしれない。そこで今回はバスにまつわる専門用語を解説していこうと思うのだが、最初に路線バスにはいくつかのタイプがあるので紹介していこう。

座席配置による分類

まずは座席の配列によって何種類かにわかることができる。現在は前向きシートが主流であり、その配置によって「都市型」「ラッシュ型」「郊外型」に分類される。

都市型

都市型と呼ばれるバスはたくさんの乗客を運ぶ必要があるため首都圏など大都市部に多く採用されている。乗車定員が多くなるような座席配列になっているのが特徴で、どの座席配列でも車いすの乗客のため跳ね上げシートを装備している。

ラッシュ型

バスがより多くの乗客を運べるように、バス後部の座席と座席の間隔を広くしているのがラッシュ型だ。こうすることによって、後部に乗っている乗客の乗り降りが楽になる。

郊外型

比較的、多くの乗客が乗ることがない郊外のバス路線で使われることが多い。そのため、できるだけ乗客が多く座れるように座席が配列されている。車いす乗客のスペースで、Ⅰ型、Ⅱ型と分類される。

モーモーエンジン

可愛らしい呼び方だが、これはいすゞのエルガ4HK1のエンジンのことだ。同車種のエンジン音には非常に特徴があって、愛好家からはモーモーエンジンと呼ばれている。独特の音が出る理由はエンジンから排気管が短いというバス特有の配管レイアウトのせいだ。たしかに実際のエンジン音を聞いて見ると、牛の鳴き声のように聞こえる。興味がある人は動画サイトでモーモーエンジンと検索して聞いて見て欲しい。

バス用語、特殊用語

ワドメ・ハドメ

正式名称は、輪止めまたはハンドスコッチ。サービスエリアやパーキングエリアなどで、バスを駐車するときに車両が勝手に動き出さないようタイヤに装着する。

スタフ

路線バスにおいて必ず運転席付近に置いておかなければならない時刻表のこと。運行表とも呼ぶ。

バース

各バス停のバスを停める場所のこと。

まくられる

追い越されること。

にんじん

バスが後退する時や進行方向を誘導する時に使う誘導棒のこと。

ヨコ

ガイドや指導のために一緒に乗る人のこと。指導のために共感やベテランや乗務することをヨコ乗りともいう。

ヨントウ

ハザードランプのこと。語源には所説あるが、ハザードを点灯させると4つの方向指示器が点灯することからというのが由来のひとつ。

お団子(だんご)運転

 渋滞などが原因で、同じ路線のバスが複数台連なって走ってしまう現象を指す。

デッド走行

 乗客を乗せずに走る区間の通称。回送とほぼ同義で経営効率の観点で使われることが多い。

イチエム(1-M)

 ワンマン運行(運転手1名のみ)のこと。「M」はManの略。

ニーリング

 停車時に、空気バネの力を抜いて車体を左側に傾け、乗降しやすくする機能のこと。

上屋(うわや)

 バス停に設置されている「屋根」のこと。

バスに関する専門用語はあまり聞き覚えがないもの多いのが特徴だが、日常生活では重要なインフラという位置づけとのギャップがまた面白いのだ。

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