
日本の国民食とまでいわれ、全国どこに行っても必ずお目にかかれるのがカレーライスとラーメンだ。どちらもルーツは外国だが、我が国独自の料理といっても過言ではないほどの完成度を誇る。加えて、リーズナブルでボリューミーなところも、多くの支持を得ている理由といえよう。トラックドライバーのように時間に追われる仕事をしている人たちにとっても、たいへん重宝する食べ物である。
特にラーメンは、醤油・とんこつ・塩・味噌・つけ麺など、様々な味による違いがあって嗜好が分かれる。さらに、店舗ごとに独自の味が確立しており、それに対してコアなファンが存在することも多い。そんなラーメン店チェーンのひとつに「山岡家」がある。「家」とついているが、いわゆる横浜家系ラーメンではない。主力のとんこつ醤油ラーメン以外にも種類は豊富で、サイドメニューが充実している。飽きさせない品揃えが、トラックドライバーの日常遣いに向いているといえよう。

山岡家がトラックドライバーにやさしいといわれるのは、何もメニューの豊富さだけではない。軽や小型のトラックなら乗用車用スペースでもよいが、中・大型トラックは専用スペースがなければ停められない。当然、通路もそれ相応の広さが必要だ。郊外の店舗であれば、トラックの駐車スペースを備えたところもあるのではと思われがちだが、実はそれほど多いわけではない。なぜなら、駐車場は売り上げを生み出さないコストスペースだからだ。
店舗が駐車場を持つのは、クルマで来る客が売り上げに貢献してくれるからである。逆にいえば、クルマで来る客が駐車場の家賃を賄えるぐらい売り上げに貢献してくれなければ、設置する意味がないのだ。すなわち、ドライブインやトラックステーションでもない限り、トラック用の駐車スペースを設けるといった発想は浮かばないのが普通なのである。

そういった意味では、圧倒的に一般客が多いであろう千葉県にある山岡家が、「大型OK」の看板を掲げてトラックの駐車スペースを設けているのは画期的なことといえよう。しかし、すごいのはこれだけではない。山梨県にある山岡家では、長距離ドライバーにとってうれしい設備が用意されているのだ。
この山岡家も駐車場が広い。大型トレーラーを2台停めても、まだ余裕があるぐらいだ。これだけでも十分驚くのに値するが、この店舗にはシャワーが併設されている。通常、シャワーはドライブインや休息所のほか、宿泊施設を備えた駐車スペースなどに設けられているものである。飲食店、特にラーメン店に設置されているなどという例はほとんどないといってよい。

しかも、このシャワールームは同店で飲食すれば無料で使用できるのだという。注文の際にシャワールームの使用を申請すれば、鍵を渡されて自分のタイミングで入ることができるのだ。このサービスがあるのは山岡家のなかでもホームページに表記された17店舗のみ。長い運転で疲れた体を癒すにはありがたい設備だから、今後さらに増えてくれることに期待したい。
