ミキサー車に洗車が必要な理由

普段から目にすることも多いコンクリートミキサー車だが、実は運搬物が特殊であることを知っている人はあまり多くないかもしれない。後部ドラムの中身がコンクリートであるのは間違いないが、実はそれ以外の部分ではミキサー車ならではの特徴が多くある。

まず、ミキサー車の洗車は一般車とは比較にならないほど、こまめに行なわなければならない。これは輸送している積荷が特殊だからにほかならない。先ほどタンクの中身はコンクリートだと説明したが、誰でも知っているコンクリートもよく調べてみると、扱いが非常にデリケートなのだ。

ミキサー車で運んでいるのはコンクリートといっても生コンだ。この生コンは時間が経つと固まってしまい、取れにくくなる。そのためミキサー車は工事現場で生コンを降ろしたらすぐ洗う必要がある。よく工事現場の前でミキサー車をホースで洗車しているのを見かけるが、あれは早く落とさないと生コンが固まってしまうからだ。

ミキサー車の洗車にはふたとおりの方法があって、荷物を降ろした後その場で洗車するというのと、会社に戻ってから改めて洗車するというパターンがある。

どちらのパターンなのかは会社規定によって変わってくるが、現場で洗車を行なうときには必ず洗い水(洗い水については後述)をタンクのなかに入れて持ち帰り、受け箱をシューター下に置いたり、ホースに溜めたりバケツを使ってドラムに戻したりする方法がある。

では次に、荷下ろし後のミキサー車洗車の手順について簡単にご紹介しよう。まずはドラム内に残っている生コンを落とすのが第一段階だ。ミキサー車の水タンクからタンク内部に水を高圧ガンで流し、ドラムを回転させて内部のコンクリートを落とす。同時に生コンを流し込むホッパーやシューターも水洗いが行なわれる。このとき使う水は洗い水と呼ばれるが、この洗い水は決して外に流れないよう注意が必要なのだ。

こうしたミキサー車の洗車は単純な作業に見えるが、実は簡単ではなく、専用の工具や道具が必要になる。洗車ブラシは必需品だが、これ以外にもハンマーが洗車に欠かせない道具なのだ。これは固まってしまった生コンを落とすために使われる。ホッパー周辺や内部の場合は電動ピックを使って取り除くが、これらの作業を行なう前にマスクをしたりゴーグルも必要だ。

このように、ミキサー車の洗車は稼働した日は必ず行なわれるが、それ以外に『はつり』という作業を行う必要がある。これは、タンク内を徹底的に清掃する作業のことを指す。生コンは時間が経つと固まってしまう特性があることは説明したが、毎日輸送しているなかでコンクリートが徐々に固まってしまうのは避けられない。そこで工具などを使って砕いて取り除かなくてはならなくなる。これがはつりだ。

はつりのやり方だが、これはハンマーと電動ピックなどの道具を使って行なわれる。大きなコンクリートの塊はハンマーを使って叩いて砕き、それを取り除くという力が必要な作業で、時間もかかる。さらにドラム内部に入って作業を行うので、ドラムが間違って回転しないように周囲に知らせてから入るのもルールだ。

では最後にはつりに必要な道具を紹介しておこう。はつりに使う主な道具はハンマーと電動ピックだ。ハンマーで大きなコンクリートの塊を叩き砕いて取り除き、細かい隙間や継ぎ目などについたコンクリートは。電動ピックという道具を使う。

電動ピックは一般的には馴染みのない工具と言えるが、画像を掲載するので、その姿を確認してみ欲しい。

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