
日常の交通手段として欠かせないのは路線バス。通勤などで使用する人は多いと思うが、この路線バスには意外と多くのトリビアが隠されている。そこ今回はよく目にするし乗るけれど、意外と知らない路線バスの雑学について書いていこう。


ニーリング(ニーダウン)機能とは
バスが停留所に止まる際、車体が「プシュー」という音とともに左側に少し傾くのを見たことがないだろうか? これはニーリングと呼ばれ、英語の「Kneel(膝をつく)」が由来だ。乗降口の高さを数センチ下げる機能で、高齢者や車いすの方が乗車するときに段差を感じにくくするためのもの。
大きなミラー
運転席の周りをよく見ると、頭上には大きなルームミラーが設置されているのがわかる。もちろん運転手がバスの後部を見るためのものだが、それ以外にも役目がある。例えば、運転士はこれを使って、一番後ろの席まで乗客が座っているか、体調が悪そうな人はいないなどを確認している。そしてこのミラーは曲率が計算されており、一目で車内全域が見渡せるように作られている。

最近のバスの窓は、上半分だけがスライドして開く「逆T字窓」が主流。これは転落防止と換気の両立が目的なのだ。 昔のバスのように上下に大きく開く窓だと、子供が身を乗り出す危険があった。しかしこれを逆T字にすることで、「顔が出せない程度の開口部」を確保しつつ、効率よく空気を入れ替えられるようできる。
窓の形
固定式窓ガラス
最近の新しいバスは、窓が全く開かない「固定窓」が増えている。これにはいくつか理由があり、そのひとつが エアコンの効率を最大化し、燃費を向上させるためだ。さらに車体剛性を高め、走行中のきしみ音を減らして静粛性を保つためという目的もある。こうなるとバス車内の換気が気になるが、 窓が開かなくても、天井の強力な換気扇と空調システムにより、数分で車内の空気が入れ替わる設計になっている。
バスと信号の関係

実はバスと信号が密接な関係にあることを知らない人は多いかもしれない。これは
「公共車両優先システム(こうきょうしゃりょうゆうせんシステム、PTPS; Public Transportation Priority System)」と呼ばれ、大量公共交通機関であるバス等の通行を円滑に行わせ、バス等の定時運行を確保するとともに利用を促進して、道路の利用効率を向上させる施策なのだ。
バスレーンなどのような交通規制施策と交通信号機など交通インフラを制御するシステムを合わせたものだ。公共輸送機関優先システムには様々なものがあるが、バスなどの定時性を確保するため信号制御を行なったり、バス専用レーンなどを走行する一般車両への自動警告を行うことができるシステムなどがある。ただし、このシステムは地上設備の光学式車両感知器とバスに車載している専用装置と通信を行うことにより、バスに対する信号機の優先制御を行なうことで青信号の延長や赤信号の短縮を実施するが、交通状況に応じて信号制御するもので、常に青信号でバスを通過させるものではない。

