フォークリフト乗りにしかわからない9つのこと

フォークリフトとは、昇降・傾斜するフォーク(爪)を使用して荷物を持ち上げたり、運んだりする自走車両のこと。公道を走る場合はナンバープレートを取得しなければならず、オペレータも車両に対応した運転免許を所持していなければならない。しかし、倉庫内などの私有地だけで使用する場合は、どちらも必要がないのだ。

ただ、公道で使用するのか私有地でしか使用しないのかということには関係なく、フォークリフトを運転するためには労働安全衛生法に基づいて、講習や教育を受けなければならないとされている。すなわち、フォークリフトオペレータは専門技術者だということだ。ゆえに、プロである彼らからすれば当たり前ことでも、世間からすれば意外な話であることも多い。

①爪は奥まで差し込まない

素人なら、爪はしっかりと差し込むほうが安定すると考えるが、爪がはみ出すと隣のパレットを破壊してしまうこともあるから、爪は慎重に差し込まなければならないとされている。

②意外と楽ではない

機械を使って重い荷物を運ぶのだから、手積み手降ろしに比べて楽だと思われがちだ。しかし、作業はスピーディに行わねばならないからハンドル操作がたいへんだし、運ぶ荷物や周りに気を配らなければならないので意外と神経を使う。

③変化に乏しい

フォークリフトは倉庫内の荷物をトラックに積む、あるいはトラックから荷物を降ろして倉庫にしまうのが主な仕事。同じ場所で、同じ作業の連続なのである。

④厳しい気候の中で多彩な作業をこなす

最近の倉庫はある程度冷暖房設備が整ってきたが、それでも広い空間の空調は事務所のようなわけにはいかない。まして、古い倉庫は空調設備がないところも。そんな過酷な環境で、フォークリフトの操作だけではなく検品や不良品チェックに加えて、荷物を固定するストレッチフィルムを巻く作業まで、こなさなければならないのだ。

⑤トラックドライバーになる人が多い

トラックドライバーと接触が多いので、誘われるチャンスが少なくない。いろいろなところを走るトラックにあこがれて、転職を決める人もいるそうだ。逆に、トラックドライバーからフォークリフトオペレータになる人もいる。どちらの職業も、隣の芝生は青く見えるのかもしれない。

⑥積み降ろしに順番がある

常に、倉庫にある荷物を前から順番に運ぶとは限らない。奥にある荷物を出してこなければならないときなど、手前の荷物を全部動かす必要がある。オペレータの心が、もっとも折れそうになる瞬間なのだそうだ。

⑦バッテリーに注意

最近は電動式のフォークリフトが増えて、事前に充電状況をチェックしておく必要がある。「たぶん大丈夫」などと安易に考えていると、作業途中でフォークリフトが停まってしまうなどということもある。それが、荷物を運んでいる最中だと最悪だ。

⑧きれいに荷物を積む職人芸に自己満足

変化が少ない職場だが、多くの荷物を安定してきれいに積めればなんかうれしい。オペレータの、ささやかな喜びだ。

⑨歩くのが遅い?

フォークリフトは狭い空間で活躍するだけに、実際はそれほど速くなくても相当のスピード感がある。降車して歩いていると、なんか歩みが遅くなったような感覚に陥るのだ。

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