いすゞ キャンピングカー専用シャシー「ビーカム」にワイドキャブロング車型を追加

トラックをベースにしたキャンピングカー、キャブコンバージョン(通称キャブコン)。このクルマのベースになっているトラックは、特に日本ではいわゆる2トン車、小型車が多数を占めているが、実は近年では商用トラックとは別に作られたシャシーが使われているのをご存知だろうか。

荷物を運ぶことに特化した商用のトラックと違い、家族など同乗者を乗せてキャンプやツーリングに出かけるキャブコンのキャンピングカーは、乗用車と同等の快適性が求められる。そのため、足回りの造りをその快適さに振ったセッティングにしたシャシーになっているわけだ。キャンピングカー専用のシャシーでは、日野自動車からはデュトロベースの「カムロード」、いすゞからはエルフベースの標準キャブ車「トラヴィオ(Travio)」、ハイキャブの「ビーカム(Be-Cam)」がリリースされている。

いすゞ自動車は2026年の1月9日、そのキャンピングカー専用シャシーのフラッグシップ「ビーカム」に、ワイドキャブ・ロングボディのモデルを新たに追加。同日から11日まで幕張メッセにて開催された「東京オートサロン2026」にて同車のアフターパーツ部門の子会社「いすゞA&S」のブースを出展。同車をベースにしたキャブコンバージョン「ジオ・ローム(GeoRoam)」を展示した。

2011年にキャンピングカー専用シャシーとして開発されたビーカムは、エルフのクリーンディーゼルエンジンがもたらす太いトルクと低燃費に加え、キャンピングカーの架装に耐えうる許容重量、長距離運転でも安心な先進安全装備などを備え、多くのキャンピングカーユーザーの支持を集めていた。

今回追加されたワイドキャブロング車型は、近年のアウトドアレジャーへの関心の高さに加え、キャンピングカー市場でのより広く、より快適で上質な空間を求めるニーズに応えて開発。キャビン内の左右方向にゆとりのあるワイドキャブとロングホイールベースを組み合わせることで、開放感のある居住空間を実現するとともに、大型キャンピングカーの架装に耐えうる許容重量を確保。トランスミッションには9速DCT(ICIM)を採用。車両重量が増えがちなキャンピングカーでもなめらかで力強い走りと優れた燃費性能を実現している。

さらに全車速車間クルーズやレーンキープアシスト、プリクラッシュブレーキなど先進安全装備も採用。利便性と快適性に加え、高い安全性も確保している。またワイドキャブ専用となるセンターデフ式フルタイム4WDを標準装備し、未舗装路や雪道などの厳しい路面状況でも高い走破性と走行安定性を確保している。キャンプ場などキャンピングカーユーザーが出かける旅先や宿泊先は山中のダートを抜けた、地面は土といった環境が多いため、この4WDの装備はとてもありがたい。

今回の車型追加により、標準ボディのトラヴィオからハイキャブ/ワイドキャブ&ロングボディのビーカムといすゞのキャンピングカー専用シャシーのラインナップも拡大。特にこのワイドキャブ&ロングボディの登場は、キャンピングカー業界でも新たなキャブコンバージョンの開発・リリースと新旋風を巻き起こしそうだ。

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