【第2次デコトラブームの主役たち】の第2回です。
※今回は1985年から1989年までの変遷記事となります(全3回企画)。
映画『トラック野郎』第10作目「故郷特急便」にて同シリーズが終了。デコトラブームも終焉かと思いきや、ベース車両のモデルチェンジや飾りアイテムの進化などで、その人気はとどまるどころか加速するばかり。’80年代後半からのバブル景気へと向かう時期から21世紀にかけての時代をトラックの変遷とともにプレイバック。
画像1)
1983年にモデルチェンジした日野のスーパードルフィンが1985年に早くもマイナーチェンジを敢行。シャッターグリルから通称「蜂の巣グリル」に変更された。外観だけではなく居住空間の快適性や品質を高めた。またルーフを260mm高めた、国内初となる「ハイルーフ車」も追加設定している(写真の車両)。

他社のモデルが次々と丸目から角型ヘッドライトへと進化するなか1986年、ついにいすゞの810も角型4灯ヘッドライトへとチェンジ。ペットネームも810スーパーとなった。

1986年日産ディーゼルの大型トラックがモデルチェンジ。ペットネームのレゾナが消えて「カーゴトラック」「ダンプトラック」という名称になった(通称名はレゾナ最終型と呼ばれている)。前後サスペンションつきシートを国内初採用している。

1988年、バブル期絶頂期にモデルチェンジした三菱ふそうのザ・グレート(通称名はⅡ型)。ターボエンジンをすべてインタークーラー化。また全輪ディスクブレーキやオートクルーズ機能を標準で装備した「ハイウエイスペシャル」というグレードも設定されていた。

1989年、日野はスーパードルフィンをモデルチェンジ。シャッターグリルから蜂の巣グリルとなった先代から、通称・鬼グリルへと変貌。直列6気筒エンジンのほか、370psのV8や450psを誇るV10エンジン搭載車をラインナップした。

1986年いすゞの810が810スーパーとなってわずか3年後の1989年「810スーパーⅡ」としてデビュー。直列6気筒からV12まで幅広いエンジンランナップを完成させた。また「カスタム」モデルでは、ワインレッドカラーの高級モケットシートを用意するなど、同時代の乗用車同様に高級化を施した。

バブル期を象徴する事象のひとつ「シーマ現象」と同じ時期の1989年、三菱ふそうのザ・グレート(通称・Ⅲ型)がモデルチェンジ。4バルブ直列6気筒インタークーラーターボエンジンを新たに搭載(350ps)した。

1986年に登場したいすゞの810スーパーⅡをベースにカスタムしたデコトラ、歌麿会所属の直哉丸。オリジナルのキャデラック(タイプ)のバンパーや、荷台の全面に描かれた怒涛ペイントが印象的だ。
※本記事および画像は、2022年8月発行の『REAL TRUCKS 2』(交通タイムス社刊)の一部を引用・再編集したものです。
