【第2次デコトラブームの主役たち】の第3回です。
※今回は1990年から2001年までの変遷記事となります(全3回企画最終話)。
映画『トラック野郎』第10作目「故郷特急便」にて同シリーズが終了。デコトラブームも終焉かと思いきや、ベース車両のモデルチェンジや飾りアイテムの進化などで、その人気はとどまるどころか加速するばかり。’80年代後半からのバブル景気へと向かう時期から21世紀にかけての時代をトラックの変遷とともにプレイバック。

1990年、日産ディーゼルの大型トラックがフルモデルチェンジ。「ビッグサム」というペットネームを与えられ登場した。燃費や静粛性の向上につながる、全体にフラッシュサーフェイスを意識したデザインに進化。車間距離(維持)警報装置「トラフィックアイ」の設定など、安全性の向上も図っている。

1992年、いすゞの810スーパーⅡから810EXへと進化。「スーパーカーゴ」や「キングダンプ」という上級モデルでは、合皮巻ステアリングや熱線吸収ガラスなどを装備していた。

スーパードルフィンが11年ぶりにフルモデルチェンジ。1992年「スーパードルフィン プロフィア」としてデビューを果たした。バックカメラやTVを兼ね備えたマルチディスプレイなどのアイテムも用意。フロントパネルに備わるHINOウイングマークは「黒帯」のカラーリングとともにセットされている。

1992年、日産ディーゼルのビッグサムはモデルチェンジ。ロアグリルのデザインなどが変更されている。このほか、快適性やデザイン性を高めた特別仕様車「アーバン」も設定されていた。

三菱ふそうのザ・グレートが通称・Ⅳ型へ1993年にチェンジ。フロントグリルやインパネデザインを変更、また大型車初となるプロジェクターヘッドライトを採用している。

従来の810シリーズから一新、11年ぶりにフルモデルチェンジしたいすゞ「ギガ」が1994年に登場。ワイパー付きサイドミラーのほか、低床4軸車には全輪同径のタイヤとするなど安全性や効率性を高めている。このモデルからバンパー部分にヘッドライトを収める「バンパーライト車」と従来デザインの「オフロードキャブ」のふたつが用意された。

1994年、日野のスーパードルフィン プロフィアがモデルチェンジ。先代からのフロントマスクの黒帯デザインを廃し、また伝統のHINOウイングマークを改め新たな意匠のCIマークとなった。

三菱ふそうの大型トラックが13年ぶりにフルモデルチェンジ。ザ・グレートからスーパーグレートとなった。トラックとしては世界初となるディスチャージヘッドライトや、国内トラック初となる運転席エアバッグなど、安全を高めたモデルへと進化した。

画像は翠玲グループ所属の錦徳丸。ベースはいすゞのギガ。この時代、バンパーライト車が登場しつつあり、デコトラ派にとってはカスタムしにくいデザインだった。そこでこの錦徳丸は、まだバンパーライト車に移行していないギガのダンプ用オフロードキャブを特装で載せ替えた。その上でキャデラックバンパーを装備している。
※本記事および画像は、2022年8月発行の『REAL TRUCKS 2』(交通タイムス社刊)の一部を引用・再編集したものです。
