【100万キロ走る鉄人の限界】最悪100万円超えの出費も!?トラックが路上で立ち往生する「4大致命的トラブル」と恐怖のサイン

「100万キロも走ってくれるなんて、本当にタフなんだな…」と頭が下がる、過酷な現場で戦うトラックが発するSOSのサインとメンテナンスの大切さ。

日本の物流を支えるトラックは、一般的な乗用車とは比較にならないほど過酷な環境で使用されている。乗用車であれば、10万㎞という走行距離が買い替えの目安とされることも多い。しかし、トラックは100万㎞、場合によっては200万㎞などという距離を走る車体も珍しくはない。これほどの距離を走り抜くことができるのは、車体そのものの堅牢さに加えてプロの運転技術と、徹底したメンテナンスがあるからだ。しかし、どれほど頑丈に作られた機械であっても故障が起きないわけではない。以下に、トラックに見られる代表的な故障とその主な原因を列挙してみた。

常にフルマラソン状態!路上立ち往生を招く最も致命的な「エンジンブロー」

トラックの故障で最も多く、かつ致命的なのがエンジンブローと呼ばれるものだ。エンジンは数千個の金属パーツが高速で回転・往復運動を繰り返す装置であり、常に高熱と摩擦にさらされている。とくに、長期間・長時間稼働し続けるトラックのエンジンは、人間でいえば常にフルマラソンを走っているのと同じ状態にあるといえる。そのため、冷却水やエンジンオイルの管理を少しでも怠ると、金属同士が焼き付いたり内部の部品が破損したりといったトラブルが発生するのだ。エンジンの故障は修理費用が高額になるだけでなく、路上で立ち往生をして物流を止めてしまうような、重大な事態を招きかねない。

動けなくなる一歩手前のサイン!重い荷物が痛めつける「駆動系」の摩耗

エンジンの次に故障が多いのは、動力をタイヤに伝える「駆動系」の部品だ。大型トラックは、今もマニュアル車が多い。重い荷物を積んで発進・停止を繰り返すたびにクラッチ板が摩耗していくのだ。故障の前兆としては、「ギアが入りにくい」「走行中に変速しようとすると異音がする」「アクセルを踏んでエンジン音が上がるのにスピードが出ない(滑り現象)」といった症状が現れる。オートマチック車であっても、重量物を運ぶことで機関に大きな負担がかかることは変わらない。オートマチックオイルの汚れや内部装置の不具合が発生すれば、振動や異音が発生することもあるのだ。これらは、動けなくなる一歩手前のサインだと考えてよい。

突然の作動不良は命に関わる!バックヤードの必需品「パワーゲート」の盲点

パワーゲートとは、トラック後部に装着されている荷物の昇降リフトのこと。これが故障する原因の多くは、「リフトを動かすためのオイルの漏れ」「電気系統の配線切れ」「モーターの劣化」などだ。作業中に突然リフトが動かなくなったり傾いたりすれば、荷物の破損だけではなく作業員の命に関わる重大な事故に直結しかねない。

大型なら費用100万円超えも?排ガスを綺麗にする「DPF」の目詰まり

トラックは環境を守るために、排気ガスをきれいにする「DPF」というフィルター装置がついている。これは、排気ガスに含まれる煤(黒煙のもと)をキャッチして焼き払う装置だが、このフィルターが目詰まりを起こす故障は非常に多い。DPFの修理や交換は非常に高価で小型トラックでも数十万円、大型トラックになれば部品代と工賃を合わせて100万円を超えるケースも少なくない。この装置が故障すると環境に悪影響を与えるだけでなく、エンジン出力が制限されてまともに走れなくなることもあるのだ。

トラックは人々の生活に必要な物資を運ぶために、日々想像を絶する負荷に耐えながら走り続けている。ゆえに、乗用車に比べて故障が多くなるのは避けられない。少しでもメカニカルトラブルを防ぐためには、ドライバーの違和感に対する「気づき」と、整備士による定期的な点検が不可欠なのである。

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