スーパーグレートのAdBlue警告が出たら?

スーパーグレートでAdBlue関連の警告が表示されたら、まず「残量不足」なのか「SCRシステムの異常」なのかを確認したい。残量低下なら取扱説明書に従ってAdBlueを補給し、補給後も警告が続く場合や別の警告が同時に出る場合は、システム異常を疑って点検を受けたい。

AdBlue警告は「残量不足」と「異常」を分けて考える

スーパーグレートに使われているAdBlueは、ディーゼルエンジンの排出ガスを浄化する尿素SCRシステムで使用する高品位尿素水だ。排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を低減するために使われており、燃料とは別のタンクに補給する。

AdBlueに関する表示が出たとき、最初に確認したいのが「単純にAdBlueの残量が少なくなっているのか」という点だ。スーパーグレートではメーター内でAdBlue残量を確認できるため、残量低下を示している場合は、車両の取扱説明書に従って早めにAdBlueを補給する。

ここで注意したいのは、AdBlueと一般的な尿素水を同じものとして扱わないことだ。AdBlueは尿素SCRシステム用として品質基準を満たした高品位尿素水である。水道水や規格に合わない尿素水などを入れると、SCRシステムの故障や正常な作動を妨げる原因になる可能性があるため、車両に適合するAdBlueを使用することが重要だ。

補給しても消えないならSCR系異常を疑う

AdBlueを補給しても警告が消えない場合や、残量が十分にあるのに警告が表示されている場合は、単なる残量不足ではない可能性がある。

尿素SCRシステムには、AdBlueを送り出す装置や噴射装置、各種センサー、制御ユニットなど複数の部品が使われている。こうした部分に異常が発生すると、AdBlueが入っていても排出ガス浄化システムが正常に作動せず、警告灯や警告メッセージが表示されることがある。

実際に過去のスーパーグレートでは、尿素水関連のセンサーやSCR制御系の不具合によってSCR制御ランプが点灯する事例も三菱ふそうから公表されている。そのため「AdBlue警告=補給すれば解決する」と決めつけるのは避けたい。

特に、AdBlueを補給しても警告が消えない、エンジン警告灯など別の警告が同時に点灯している、警告メッセージが繰り返し表示されるといった場合は、三菱ふそう販売店や整備工場に相談して点検を受けたい。

警告を放置せず早めに対応する

AdBlueの残量低下を示す表示であれば、早めに補給することが基本となる。一方、SCRシステムの異常を示している場合は、補給だけでは解消しない可能性がある。

AdBlue不足やSCRシステムの異常を放置すると、排出ガス浄化装置が正常に機能しなくなるおそれがある。三菱ふそうの資料では、AdBlueを適切に使用しない状態を放置すると、排気後処理装置の故障や損傷、排出ガス性能の悪化につながり、状態によっては最終的にエンジンが始動できなくなる可能性も示されている。

ただし、警告の表示方法や対処方法は、スーパーグレートでも年式や型式、仕様によって異なる。警告が出たときは、メーター表示だけで判断せず、その車両の取扱説明書を確認することが大切だ。

ポイントは、警告が出た時点で「残量不足か、SCRシステムの異常か」を切り分けること。残量が少なければ適切なAdBlueを補給し、十分な残量があるのに警告が続く、補給しても消えない、ほかの警告灯も点灯するといった場合は、SCR系統の点検を受けるのが基本となる。

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