
本サイトでも過去に物流倉庫は誰でも借りられる可能性があるという話題を取り上げたが、実際に倉庫を借りる場合にはどんなことに注意しなければならないかを調べてみた。日常生活においては、家財道具やちょっとした重量物を預けるならトランクルームのレンタルが一般的だろうが、ここではあくまでも物流倉庫を借りるという前提で話を進めていこうと思う。

まず倉庫立地についてだが、倉庫の賃料は消費圏からの距離が遠くなればなるほど安くなる。これには様々な理由があるのだが、例えば都心から離れるほど倉庫賃料は安くなるものの配送リードタイム(商品が出荷されてから顧客の手に届くまでの時間)が長くなる。また配送コストが上がりやすいのも事実だ。
そのためもし仕事として物流倉庫を借りようと思うなら、場所と配送のバランスを考えるのは必須と言うことになる。安ければ安いほどいいで選ぶと最終的なコストが上がる可能性があるということだ。

もしも、海外からの輸入取引が多い場合、港から倉庫までの距離も考える必要がある。基本的にはコンテナは船で運ばれてくるため、荷物の出発地点が港となるケースがほとんどだからだ。このとき、倉庫がコンテナを受け入れてくれるかどうかも重要事項となる。万が一、コンテナごとの入庫ができない場合は、コンテナ内の荷物を別の場所で降ろしてから、再びなかの荷物を倉庫へ運ぶという二度手間が発生してしまう。もちろん、そこにかかる運搬料や荷役料も膨れ上がる。
次に倉庫の施設だが、雨風を凌ぐだけでなく、倉庫内の温度や湿度の管理も注意すべきポイントのひとつ。預ける荷物の種類や特性を考えながら倉庫の設備と照らし合わせる必要がある。

このときに倉庫がどんな種類なのかも知っておかねばならない。それは倉庫によって保管できるものにも差があるからだ。その違いを次で説明しよう。
1類倉庫
オールマイティに使える倉庫で、ほぼすべて保管可能だ。ただし粉状、液状、危険物などは適さないこともある。
2類倉庫
2類倉庫は防火・耐火性の無い倉庫のことで、でん粉、塩、セメントなどの保管には向いている。
3類倉庫
防火・防水・防湿・防鼠性の無い倉庫なので、保管に適しているのはガラス類、陶磁器、原木、鉄骨材など素材の変化がほとんどないものとなる。
このほかにも貯蔵増倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫など、倉庫といっても使用用途によっていろいろなものがある。
では、さらに倉庫を借りるにあたり細かな部分も見ていこう。
倉庫には大きさも重さも違う荷物が保管されるが重量ラック、軽量ラック、軽量ラックなどの保管機器が使えるかどうかや、保管商品が適切な場所に保管され、その位置情報がシステム上で正確かつ効率的に管理できているかどうかも確認すべき点といえる。

普通では物流倉庫を借りるというケースは少ないかもしれないが、我々の生活に密接している施設であることを考えれば、その内容を知っておいて損はないだろう。
