東京オートサロンにてダイハツがデコトラを出品!

1月9日(金)〜12日(月・祝)の4日間、幕張メッセで開催されている日本最大級のカスタムの祭典「東京オートサロン2026」。同会場のダイハツのブースにて、何とデコトラが出品され、来場者たちの注目を集めている。

ベースはお馴染み同社のハイゼットトラックのPTOダンプ。しかもデコトラファンが所有し、オートアップした既存のデコトラではなく、ダイハツが架装し、造り上げたメーカー製作のれっきとしたコンセプトカーなのだ。

デコトラには映画『トラック野郎』の「一番星号」のようなニックネーム(通称ニック)がオーナーによって付けられるのが通常だが、この車両も「大発命(ダイハツメイ)」と名付けられている。フロントグリルに掲げられた日のウイングマーク風(トヨタグループゆえか)のバスマークアンドンには、その名が堂々と描かれている。

さらにフロントバンパーはデコトラの定番パーツ「キャデラックバンパー」をモチーフに、ハイゼット純正バンパーをメッキ化して左右に縦のアンドンを付けて製作。それもメーカーらしく、軽自動車の枠からはみ出さないサイズで施工されている。またバンパー下にはLEDの角マーカーも並べられる。

フロントバイザーやミラーステーもしっかり施工。バイザーの立ち上がり部分のアンドンにはこのハイゼットのコンセプトキャッチ「お客様に寄り添い、暮らしを豊かに」が描かれている。またキャビン上に載るウロコステンレス仕上げのシートデッキにはフロントとサイドにダイハツのDマークを配し、しかも電飾で光るようになっている。

サイドには前後のアルミホイールにホイールマーカーを装着。さらにサイドバンパーも本格的なデコトラならではのステンレス製のものが架装されている。ダンプボディ(荷台)のアオリには波板も施工し、リアバンパーもステンレスで製作し、丸型のレールランプを配している。

通常砕石や砂などを積載するダンプボディには歴代ハイゼットのフロントフェイスをイラスト化したアンドンを配置。さらにその荷台を輪投げの的に設定し、ハンドルカバーを使った輪を投げて遊べるようにしているのも楽しい。

また荷台のプロテクターにはフロント側にダイハツ創業当初に開発された「吸入ガス発動機」を、リア側にはいにしえのヒット車、オート三輪の「ミゼット」を手書きで描いている。

インテリアもデコトラの仕様にアートアップ。天井やリア側にはシャンデリアを装着し、シートカバーやドアトリムなど内装の生地は歴代ハイゼットの顔を並べた金華山風の布地を製作。この生地はハイゼットの内装だけでなく、オートサロン当日の会場スタッフが着るハッピにも使用されている。

とかく自動車メーカーはドレスアップやトラックのデコレーションとは相反する立場にいると思われがち。トラックメーカーの社員にはデコトラが好きで入社したという人もいるという話も時折聞くが、昨今のコンプライアンス重視の世相ゆえかそれも大きな声ではいえないのが現状だ。

そんな自動車メーカー、それも業界トップのトヨタグループの一員であるダイハツがデコトラを製作するとは、何とも意外で、しかも遊び心あふれる試みではないだろうか。オートサロン初日には豊田章男会長も同社ブースを訪れ、先に述べた歴代ハイゼット&金華山風のハッピを身にまとい記念撮影をしていたとか。日本独自のクルマ文化として海外でも「DECO-TORA」として注目を集めているデコトラ。近年その車両も少なくなってきたともいわれてはいるが、その未来は明るいかもしれない。

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