ポールトレーラーってなんかスゴイぞ

トラックのなかでもトレーラーと言うとどんなものを想像するでしょうか? 街中で見かけるトレーラーにもさまざまな種類があるのですが、その中でも長いものを運搬することに特化しているのがポールトレーラーです。見た目が非常に長いことからインパクトがありますが、実はほかのトレーラーと違うさまざまな特徴を持っているのです。そこで今回はポールトレーラーについて特殊な装備やその立実態について説明して行きたいと思います。

「ポールトレーラーとは何者か」を、改めてその定義と正体で整理します。一言で言うと、「荷物そのものを車体の一部(骨組み)として利用する、伸縮自在な運搬車」のことです。

最大の特徴は背骨(シャーシ)がないこと。普通のトラックやセミトレーラーには、荷物を載せるための強固なシャーシがあります。しかし、ポールトレーラーにはそれがないのです。

これは前側の「トラクター」と後ろ側の「台車」が、荷物(ポールや橋桁など)によって繋がれることで、初めて一つの車両として完成するからです。なぜそんな形なのかと言えば、 30メートルもある橋桁を載せるための固定されたシャーシを作ると、車体が重すぎて走れなくなるからです。そこで「荷物が長いなら、荷物自体をシャーシ代わりにしちゃえばいい」という逆転の発想から生まれたのがポールトレーラーです。

「ポール」の名前の由来は電柱や木材などの「ポール状(棒状)」のものを運ぶために発達したためと言われています。そして現在では、コンクリート製の杭(パイル)鉄道のレールや車両(新幹線など)橋の部品(橋桁)風力発電のタワーや羽根などの運搬に特化しているのです。

トレーラーなのかでもセミトレーラーと比較すると、ポールトレーラーはその特殊性が際立ちます。ポールトレーラーは荷台固定された箱や板がある荷台がなく、前後が分かれています。そして基本的に一定積み荷に合わせて伸び縮みする連結方法カプラ(連結器)で接続荷物とステアリングドローバーで接続後輪操作前輪に追従するだけなので。独立してハンドル操作ができます。

またポールトレーラーは、状況によって姿を変えることができるもの大きな特徴と言えます。荷物を載せているときは全長数十メートルの巨体で走行しますが、荷物がないと前後がバラバラになってしまう(または棒だけで繋がって不安定)ため、非常にコンパクトな姿になります。

このようなポールトレーラーですが、も少し普通のトレーラーと違う部分について触れておきましょう。

ポールトレーラーの最大の特徴は、トラクター(前)と台車(後ろ)が「積み荷」によって繋がっていることです。さらに連結棒(ステアリングドローバー)があるタイプもありますが、基本的には荷物が「背骨」の役割を果たします。このような構造からカーブを曲がる際、荷物がしなったり、ねじれたりします。この「荷物のたわみ」を計算に入れてハンドルを切らないと、連結部(ターンテーブル)に過度な負荷がかかり、最悪の場合は荷崩れや破損に繋がるのです。

さらに「内輪差」ではなく「外振り」と「突き出し」にも注意が必要です。普通の車は「内輪差(後ろが内側を通る)」を気にしますが、ポールトレーラーは逆です。旋回時、長い荷物の後ろ側が、まるで巨大なバットを振り回すように外側へ大きくはみ出します。また自分の車輪が通る場所よりも、はるか外側を「荷物の端」が通過するため、ガードレールや歩行者、看板にぶつけないようミラーを食い入るように見続けるのもドライバーの苦労する部分なのです。

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