それっていつからあるんですか? 意外と最近トラック装備

トラックの装備っって昔から変わらない無骨な機械に見える一方で、「これって昔から当たり前に付いていたよね?」と思っているものが、実はわりと最近の技術だったりします。少し歴史をひもとくだけでも、法規制や技術の進化が見えてきて、なかなか面白いんです。

まず象徴的なのが、ダンプの「自重計(荷重計)」。土砂ダンプといえば過積載、その対策としての自重計は切っても切れない存在ですが、義務化されたのは1999年。トラックの長い歴史からすれば、ここ25年ほどの出来事です。それ以前は装着されていない車両も多く、過積載が社会問題化したことで現在の“当たり前”になりました。

次に、ディーゼルトラックには欠かせない尿素SCRシステム、いわゆるアドブルー。今では補充が日常業務の一部ですが、実用化は2004年と意外に新しい装備です。厳しくなる排ガス規制をクリアするために登場し、あっという間に普及しました。

見た目で印象に残るのが、シーケンシャルウインカー(流れるウインカー)。デコトラの世界では昔からおなじみですが、公道で正式に認められたのは2014年。それまでは車検非対応の存在でしたが、今ではメーカー純正でも採用されるようになり、時代の変化を感じさせます。

運転まわりでは、大型トラックの2ペダル化も大きな進化です。かつては多段マニュアルを操るのがプロの証でしたが、2000年代以降はAMT(機械式自動変速機)が普及。クラッチ操作を機械に任せることで、ドライバーの負担軽減と安全性向上に貢献しています。

さらに“見えにくい進化”として外せないのが、デジタルタコグラフです。かつての紙の円盤に記録するアナログ式から、運行データをデジタルで管理する時代へと変化したのは2000年代以降。今では安全管理や燃費改善にも活用され、運送業の在り方そのものを変えた装備と言えるでしょう。

安全面ではバックカメラやモニターの普及も大きなポイントです。大型車特有の死角を補うため、2010年前後から急速に広まりました。現在では夜間対応や広角表示など機能も進化し、「見えない」を減らす重要な役割を担っています。

そして忘れてはいけないのが、灯火類のLED化です。2010年代以降に一気に広まり、明るさや省電力性だけでなく、トラックの“顔つき”そのものも変えました。最近の車両がどこかシャープに見えるのは、この影響も大きいでしょう。

こうして振り返ると、私たちが「トラックらしい」と感じている装備の多くは、実はここ20〜30年の間に生まれたものばかりです。排ガス規制、安全対策、そしてデジタル化——そうした現実的な要求に応えるかたちで進化してきました。無骨で変わらないように見えるトラックですが、その中身は驚くほど現代的。そんな視点で街を走る一台を眺めてみると、また違った面白さが見えてくるかもしれません。

PHOTO GALLERY

ページトップに戻る