【デコトラから芸術へ】哀川翔・竹内力を抑えて1位になったのは?一般1000人が選ぶ「アートトラックが似合う芸能人」の意外な結果

「菅原文太ではなく、まさかのあの人?」一般1000人に聞いた“アートトラックが似合う有名人”から見えた、デコトラが「男気」から「大人の趣味」へ激変した令和の価値観。

ギンギラのド派手な装飾と様々な形をした無数のランプを身に纏い、腹の底に響くような排気音や大きな破裂音を放つエアホーンを轟かせながら、国道を爆走していくといったイメージを持つデコレーショントラック(デコトラ)。映画「トラック野郎」シリーズが巻き起こした、一大ムーブメントから約半世紀が経過した今、世間が抱くこういったデコトラのイメージに、ある種の変化が起きているという。その証左の1つが、「アートトラック」という呼び名なのではないだろうか。

インターネットリサーチを行う「NEXER」と、中古トラック販売を手掛ける「アートフレンドAUTO(https://artfriend-auto.co.jp/)」が共同でアンケート調査(2025年2月実施、1000サンプル)を実施した。質問内容は、「アートトラックの似合う芸能人は?」というもの。その結果からも、デコトラに対する現代的な視点が見えてくるのだ。

ランキングの上位を占めたのは、やはり誰もが納得する「硬派」な顔ぶれだ。

2位…哀川翔

映画「デコトラの鷲」における主演経験があるだけではなく、本人自らモータースポーツに参戦するほどのクルマ好きとして知られている。何事にもこだわり抜く姿勢が、一台のトラックに心血を注ぐアートトラックの世界観と合致しているようだ。

3位・4位、6位~10位…竹内力・矢沢永吉・宇梶剛士・長渕剛・寺島進・的場浩司・赤井英和

ここに並ぶのは、いずれも「一本筋の通った兄貴分」というイメージを持つ芸能人だ。回答者の選出理由も「ワイルド」「男気を感じる」「トラックに乗っている姿が絵になる」といった、伝統的なトラックドライバーの美学に裏打ちされたものが並んでいる。この結果は、世間が依然としてアートトラックに対して「強く・逞しく・孤独を愛する男の城」というような、昭和から続くストイックな憧憬を抱いている証拠といえよう。

しかし、今回の調査で最も注目すべきは第1位に所ジョージが輝き、5位に野性爆弾・くっきー!が食い込んだ点である。所ジョージが選ばれた理由は、従来の「強面・硬派」とは対極にある「趣味の多様さ」や「遊び心」だ。これは、アートトラックを単なる「威圧的な飾り」としてではなく、自分らしいライフスタイルを表現する「大人のホビー」として、世間が捉え始めていることを表しているといえよう。

また、くっきー!は「独特な感性を持つ芸術家」としての側面が評価されているようだ。いうなれば、彼なら既存の枠に囚われない奇抜なアートを施すだろうという期待感である。これは、デコトラを「デコレーション(装飾)」から、文字通りの「アート(芸術)」に昇華させて見ている層が、増えていることを示唆している。

もし、この調査の対象者が現役のドライバーや昭和の全盛期を知る世代に限定されていたなら、結果は大きく異なっていたかもしれない。菅原文太や愛川欽也、あるいはドラマでデコトラのハンドルを握った高島礼子といった名が、ランキングの上位を独占していたと思われる。

しかし、一般男女1000人を対象とした調査結果は、アートトラックという文化が「特殊な世界の嗜み」から「自由な自己表現の場」へと、社会的な立ち位置を変えつつあることを物語っている。かつてのギンギンの派手さは影を潜めたかもしれないが、アートトラック愛好家は今も全国に根強く存在する。所ジョージに象徴される「洗練された遊び心」や、くっきー!に期待される「爆発的な独創性」は、今後のトラックカスタマイズにおける新たなトレンドになる可能性を、秘めているのではないだろうか。

PHOTO GALLERY

ページトップに戻る