トラックドライバーにとって睡眠は安全運行の基本である。全ト協の睡眠マニュアルは、仮眠の取り方や点呼時の確認にも役立つ実践的な資料。
眠気対策の答えは「眠くなったら寝る」

全ト協が作成した「トラックドライバー睡眠マニュアル」とは。
トラックドライバーにとって、休憩中の睡眠が大切な時間であることはいうまでもないこと。しかし、厳しい走行スケジュールの中で長い距離を走らねばならないから、常に時間を気にする必要があるのもまた事実。どんなに疲労が溜まっていても、ときに眠気覚ましのドリンクを体に流し込みながら、ハンドルを握るケースだって少なくないのだ。
長距離を走るトラックドライバーの間では、仲間同士で眠気覚ましのドリンクやグッズに関する情報交換が、日常茶飯事となっているという。このことからも、彼らにとって眠気が最大の敵であることは間違いないといえよう。
しかし、彼らの多くが最終的にたどり着く答えは、「眠くなったら寝る」という極めて当たり前の結論なのだそうだ。つまり、眠気が確実に取れる魔法のようなグッズやドリンクは、存在しないということなのである。
全74ページにわたる睡眠の実践マニュアル

こういった状況を受けて、全日本トラック協会は「トラックドライバー睡眠マニュアル」を製作している。公式ホームページを見ると作成されたのは2018年なので、すでに8年を経過したということになるのだ。
説明には「本マニュアルでは、トラックドライバーに知ってもらいたい睡眠の情報を、実践編と知識編に分けて記し、また、運行管理者が点呼の睡眠チェック時にどのような点に着目したらよいのかについても記載した」とある。
この睡眠マニュアルは、トラックドライバーだけでなく運行管理者に対しても、適切なアドバイスがなされている。そのボリュームは全74ページに渡り、トラックを運転する者が知っておくべき睡眠に関することが、詳細に記されているのだ。
目次を見れば、実践編、知識編、点呼編の3つに分かれ、さらに女性ドライバーへの配慮が書かれたページもあり、誰でもたいへん理解しやすい構成になっている。
Q&Aからスタートする内容は、睡眠の大切さや眠気に対する対処法や心構えなど多岐に渡っているのだが、ドライバーと運行管理者それぞれに向けて分かりやすく解説してある。さらに読み込んでいくと、健康やメンタルに関する項目も網羅されているため、誰が読んでも十分に役に立つ内容だといってよい。
仮眠グッズ選びにも役立つ内容

トラックドライバーが仮眠するときには、ネックピロー(首まくら)・寝台用マットレス・アイマスク・遮光カーテン・毛布・耳栓などといったものがよく使用されているようだ。
トラックの運転業務中にサービスエリアなどでとる睡眠はあくまでも仮眠である。ゆえに、短い時間に質の良い睡眠をとる必要があり、彼らはより快適に寝ることのできるグッズを日ごろから探しているのだ。今後は睡眠マニュアルを参考にして、より良いグッズを選択できるようになるのではないだろうか。
この睡眠マニュアルは、全日本トラック協会の公式ホームページにアクセスすれば誰でも閲覧やダウンロードができる。ここでは紹介した項目を含む、全ページを読むことができるので、睡眠に不安がある人や興味があるならば覗いてみてはいかがだろうか。
ここに記された睡眠術は、一般のドライバーにとってもきっと役に立つはずだ。
(全日本トラック協会の公式ホームページ)
https://jta.or.jp/member/anzen/karoushi_boushi_tokusetsu/suimin_manual.html
