トラックの標準・ロング・ワイドは何が違う?

トラックの「標準」「ロング」「ワイド」は、主にボディの長さや幅の違いを表す呼び方だ。ただし寸法はメーカーや車種によって異なり、名称だけで正確な大きさは判断できない。車両選びでは実際の荷台長・荷台幅・全長・全幅・最大積載量を確認することが重要だ。

標準・ロングは荷台の長さが違う

トラックを探していると、「標準」「ロング」「超ロング」といった表記を目にすることがある。大まかにいえば、これらはホイールベースと、それに応じたボディや荷台の長さを区別するための呼び方だ。

標準タイプを基準に、より荷台を長くしたものがロング、さらに長い仕様が超ロングなどと呼ばれる。

実際に日野デュトロでは、標準長、セミロング、ロング、超ロング、超超ロングなどの設定がある。また三菱ふそうキャンターでも、標準ボデー、セミロングボデー、ロングボデー、超ロングボデーなどが用意されている。

ただし「ロングなら荷台長は必ず○m」という全国共通の決まりがあるわけではない。

車種やホイールベース、架装内容によって実際の寸法は変わるため、名称はあくまで仕様を見分ける目安と考えたほうがよい。

ワイドは主に幅が広い仕様

一方の「ワイド」は、標準幅よりキャブやボディの幅を広げた仕様を指すことが多い。

小型トラックでも標準幅キャブとワイドキャブが用意されており、ワイドキャブにはロングや超ロングなどを組み合わせた仕様もある。

つまり、

  • 「標準とロング」=主に長さの違い
  • 「標準幅とワイド」=主に幅の違い

と考えると分かりやすい。

たとえば「ワイドロング」であれば、標準幅より幅が広く、さらに荷台も長い仕様という意味になる。

ただし、ワイドキャブだから必ず荷台幅も同じだけ広くなるとは限らない。架装によって標準荷台、中間幅荷台、拡幅荷台などが組み合わされる場合もある。三菱ふそうキャンターでも、ワイドキャブに複数の荷台幅を組み合わせた設定が確認できる。

長く・広くすると積載効率が変わる

荷台が長くなれば、長尺物を積みやすくなり、荷物を前後方向に多く並べられる。幅が広くなれば、大きな荷物やパレットを横方向に配置しやすくなるため、積載効率が上がる場合もある。

ただし、ボディが大きくなっても、最大積載量が必ず増えるとは限らない。車両重量や架装内容によっては、積載スペースが広がっても最大積載量が変わらない、または減る場合もある。

さらに、ボディが大きくなれば車両全体の全長や全幅も大きくなる。

狭い道路や物流センター、住宅地などでは、進入や旋回、駐車が難しくなることもあるため、「大きいほど便利」とは限らない。

名称ではなく実寸を確認する

トラックを選ぶ際に最も重要なのは、「ロング」「ワイド」という名称だけで判断しないことだ。

確認したいのは、

  • 荷台長
  • 荷台幅
  • 荷台高または荷室高
  • 車両全長
  • 車両全幅
  • 最大積載量

などの実際の数値だ。

標準・ロング・ワイドという呼び方は、トラックのサイズを大まかに把握するには便利だが、メーカーや車種によって基準は異なる。

荷物の寸法や配送先の道路条件まで考え、最終的には使用する車両の諸元を確認することが失敗を防ぐポイントとなる。

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