アドブルー警告灯は、尿素SCRシステムで使うアドブルーの残量低下などを知らせるものだ。点灯してもすぐ走れなくなるとは限らないが、残量がなくなると出力が制限されたり、エンジンを停止したあと再始動できなくなったりする車両もある。警告が出たら早めに補充したい。
アドブルー警告灯は何を知らせている?
ディーゼルトラックのメーターにアドブルーの警告灯や残量警告が表示された場合、まず確認したいのがアドブルーの残量だ。
アドブルーは、ディーゼルエンジンの排出ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を低減する「尿素SCRシステム」で使用される尿素水である。軽油とは別の専用タンクに入っており、走行するにつれて少しずつ消費される。
残量が一定以下になると、メーター内の警告灯やディスプレイ表示などでドライバーに補充を促す仕組みになっている。
ただし、表示方法や警告が始まる残量は車種によって異なる。警告灯だけでなく「アドブルーを補充してください」などのメッセージが表示される車両もある。
警告が出た時点で直ちに走行不能になるとは限らないが、放置せず、できるだけ早く補充することが基本だ。
アドブルーは警告が出たら早めに補充
アドブルー警告が表示されたら、ガソリンスタンドやトラックステーション、販売店などで補充する。
アドブルーには規格があり、車両メーカーが指定する規格に適合した製品を使用することが重要だ。いすゞでは、JIS K2247またはISO 22241に適合するアドブルーの使用を案内している。
消費量は車種や走行条件によって変わる。例えば、いすゞのエルフミオでは目安として約400~500kmの走行で1L消費すると案内されている。ただし、積載量や走り方、気象条件などでも変化するため、「あと何km走れる」と一律には判断できない。
長距離運行に出る場合は、燃料だけでなくアドブルーの残量も確認しておくと安心だ。
また、軽油や水などアドブルー以外の液体を誤ってタンクに入れると、尿素SCRシステムを損傷するおそれがある。補充口を確認してから作業したい。

アドブルーが空になるとどうなる?
アドブルーを補充しないまま使い続け、残量がなくなると、車両によってはエンジン出力が制限されるなど、通常どおり走行できなくなる場合がある。
さらに注意したいのがエンジンの再始動だ。
尿素SCRシステムを搭載した車両では、アドブルーがなくなった状態でエンジンを停止すると、その後エンジンを始動できなくなる車種がある。日野も一部車種について、アドブルーの残量がなくなるとエンジンを再始動できなくなると案内している。
つまり、「警告灯が点いたけれど、まだ走れるから大丈夫」と放置するのは避けたい。
警告が出た段階で残量を確認し、早めにアドブルーを補充するのが基本である。表示内容や対処方法は車種によって異なるため、警告が消えない場合や異常表示を伴う場合は、取扱説明書を確認し、販売店や整備工場に相談したい。
