いすゞ・ギガでエア圧の警告灯が点灯したり警報が鳴ったりした場合は、ブレーキなどに使われる圧縮空気の圧力が低下している可能性がある。安全確保を最優先に停車し、警告が続く場合やエア圧が回復しない場合は運行を続けず点検を受けたい。
エア圧警告はブレーキに関わる重要なサイン
大型トラックのギガでは、エアコンプレッサーで圧縮空気をつくり、エアタンクにためて使用している。圧縮空気はブレーキ系統をはじめ、車両の仕様によってエアサスペンション、クラッチアシスト、シフトアシストなどにも利用されている。
そのため、メーター内にエア圧低下を示す警告灯が点灯したり、警報ブザーが鳴ったりした場合は注意が必要だ。
国土交通省によると、エアブレーキ車はブレーキ操作のたびにエアタンクの空気を消費する。空気圧が低下するとエアメーターがレッドゾーンまで下がり、警報ブザーが鳴る仕組みとなっている。
いすゞ・ギガでも、実際にエア系統から空気が漏れ、ブレーキエア圧力低下の警告ランプと警報が作動する不具合が報告されている。2025年に届け出られた一部車両のリコールでは、エアタンク周辺の部品損傷からエア漏れが発生し、最悪の場合は前輪または後輪のブレーキが効かなくなるおそれがあるとされている。
エア圧警告は「とりあえず走れるから大丈夫」と判断してよい警告ではない。

警報が鳴ったらバタ踏みを避けて停車する
走行中にエア圧警告が出た場合は、周囲の交通状況を確認し、安全確保を最優先に、安全に停車できる場所へ移動する。
このとき注意したいのが、ブレーキペダルを短時間に何度も踏んだり戻したりする「バタ踏み」だ。
エアブレーキはブレーキ操作のたびにエアタンク内の圧縮空気を消費する。国土交通省は、バタ踏みをすると空気圧が大きく低下し、ブレーキ力が低下する可能性があるとして注意を呼びかけている。
もちろん、危険を回避するために必要なブレーキ操作を控えるという意味ではない。安全な停車に必要な制動を行いながら、必要以上にペダル操作を繰り返さないことが重要だ。
停車後はメーターのエア圧表示や警告表示を確認する。エンジンを作動させてもエア圧が十分に上がらない、警告や警報が消えない、いったん圧力が上がっても再び低下するといった場合は、エア系統に異常がある可能性がある。
このような状態では運行を続けず、いすゞ販売会社や整備工場などに点検を依頼したい。
エア漏れやエア系統の異常を確認する
エア圧が低下する原因は一つではない。エアホースや配管、接続部などからのエア漏れのほか、圧縮空気を供給・保持する系統に異常が発生している可能性もある。
国土交通省の点検基準でも、エアブレーキ車ではホースやパイプ、接続部の損傷やエア漏れ、エアタンク内の圧力保持状態などを点検することが示されている。
停車中に車体付近から空気が漏れ続けるような音が聞こえる場合も注意したい。ただし、大型トラックには正常な作動でも圧縮空気を排出する装置があるため、「シュー」という音だけで故障箇所を判断することはできない。
また、エア系統では水分管理も重要になる。いすゞによると、圧縮空気は冷える過程で水分が発生するため、エアドライヤーで除湿している。メンテナンスを怠る
