ラーメン橋だと? ホントにそんな橋があるのか調べてみた

橋というキーワードから想像する形はひとそれぞれ。しかし、思い描く形は違うとしてもその役目は川、谷、海、線路などの障害物をまたぎ、人や車両、鉄道の移動を安全かつ円滑にすることである。当たり前だと思うかもしれないが、橋と言ってもその構造や種類にはバリエーションが多くある。普段は深く考えることもないだろう橋について今回はリサーチしてみた。

まず橋の構造についてだが、橋は地形や用途、そして何より「どのように重さを支えるか」という構造の違いによって、大きくいくつかの種類に分類される。そして、それは5つの代表的な形式があるので、それぞれの特徴と仕組みを解説していこう。

「桁橋(けたばし)」

最も一般的で歴史の古い形式で、川の両岸に置いた「桁」の上に板を渡した、いわば丸太橋の進化形だ。自重や車などの荷重を、桁の曲げの強さで支える仕組みになっている。

構造がシンプルで建設費が安く済むが、支柱と支柱の間をあまり長くしすぎると、桁が自重でたわんでしまうため、短い橋に適している。

「アーチ橋」

上向きに反った弓なりの構造を持つ橋。上からの荷重をアーチの曲線に沿って逃がし、両端の付け根で斜め下方向に踏ん張ることで支えている。石造りのめがね橋から最新の鋼鉄製まで幅広く、見た目が美しいため景勝地などによく使われている。

「トラス橋」

三角形を組み合わせた骨組み(トラス)で構成される橋。「三角形は力が加わっても形が歪まない」という性質を利用している。細い部材を組み合わせることで、全体として軽量ながら非常に高い剛性(硬さ)を持つ。鉄道橋によく見られる形式で、重い電車が通る際の振動や重荷に強いのがメリット。

「吊橋」

メインケーブルを塔の間に渡し、そこから垂らしたハンガーロープで橋桁を吊り下げる形式。荷重をすべてケーブルの「引張力(引っ張る力)」で支えている。支柱の間隔を最も長く取ることができ、明石海峡大橋のような海をまたぐ巨大な橋に採用される。

「斜張橋(しゃちょうきょう)」

塔から斜めに張った複数のケーブルで、直接橋桁を支える形式。吊橋と似ているが、メインケーブルがなく、すべてのワイヤーが直接塔につながっているのが特徴。吊橋よりも短い距離に向いており、横浜ベイブリッジのように近代的なデザイン性が高い橋が多い。

では最後にラーメン橋について説明しよう。インパクトのあるネーミングだが、これは食べもののラーメンではなく、ドイツ語で額縁やフレーム、骨組みを意味する「Rahmen」が語源の橋のことだ。で、その名の通り桁と橋脚が一体化しているのが最大の特徴。通常の桁橋は、橋台の上に桁がポンと乗っているだけだが、ラーメン橋は溶接やコンクリートの一体打ちによって、縦と横のつなぎ目がガッチリ固定されている。その上からの荷重がかかった際、桁だけでなく橋脚全体でその力を分担して支えるという構造だ。

ラーメン橋のメリットはつなぎ目が動かないため、地震などの横揺れに対して非常に強い耐性を持っていることと、桁を薄くできるため、橋の下の空間を広く確保できることにある。そのいっぽうで温度変化による伸縮や地震の際の力が、直接橋脚に伝わりやすいため、設計や施工には高い精度が求められる。

ラーメン橋は、その形状や材料によっていくつか呼び方が変わるので、それも補足しておこう。

門型ラーメン橋は最も一般的な形で、アルファベットの「H」を横にしたような形をしています。高速道路をまたぐ跨道橋(こどうきょう)などでよく見かける。

さらにV脚ラーメン橋と呼ばれるタイプは橋脚がV字に広がっているタイプ。見た目がシャープで美しく、公園の歩道橋や景観を重視する場所で採用される。

PHOTO GALLERY

ページトップに戻る