ちょっと怖い話。もしもその装備がなかったら・・・

色々なことを想像するのは楽しいが、物流や運送などでその装備がなかったら現場はどうなるか? という視点でいろいろと考えてみようと思う。

「もしもパワーゲートがなかったら」

今の状況でパワーゲートがなかったとしたら、それは腰と時間の崩壊に一直線だろう。100kg超のカゴ車やコピー機を、人力でトラックの高さ(約1m)まで持ち上げるのは物理的に不可能。作業員を3倍増やすか、腰を壊すかの二択になるはずだ。

「もしもジョロダーがなかったら」

パレットに乗った荷物を荷室の奥に押し込む際、これがないと手前の荷物を一旦降ろして積み直すか、バールで無理やりこじることになる。そして作業時間が数倍に膨れ上がる。

「もしもラッシングベルトがなかったら」

急ブレーキ一発で数トンの荷物が前方にスライディングし、鳥居や運転席後部壁を突き破るという恐怖を味わうことになる。荷崩れによる商品事故も多発し、怖くて走れないだろう。

「もしも庫内灯(LED)がなかったら」

夜間の積み下ろし時、伝票の文字すら見えず、荷物のラベル確認も勘に頼ることに。誤配送の温床になり、精神的ストレスは最高潮に達すること間違いなし。

「もしもバックモニターがなかったら」

大型車の真後ろは完全な死角。これがないと、狭い配送先で「あ、コツンといったかも…」という冷や汗をかきながら、何度も運転席を降りて確認するハメに。トラックのバックは完全な運ゲーに変わる。

「もしもサイドアンダーミラーがなかったら」

トラックの左側下部は左折時の歩行者や自転車が消える魔のエリア。これがないと、目視だけでは限界があり、交差点を通るたびに緊張しっぱなしになる。もしも人がいたらどうしよう、と曲がるたびにかなりの減速が必要で、遅延が連発するに違いない。

「もしも導風板(エアデフレクター)がなかったら」

高速走行時、箱型の荷台が巨大な壁となって風を受けます。ハンドルが取られやすくなり、燃費も10〜20%悪化して会社の利益が風に消えるだろう。

「もしも補助ブレーキ(リターダ)がなかったら」

フットブレーキだけではフェード減少によってトラックは止まらなくなる。補助ブレーキがない場合、常に「ブレーキが死ぬかもしれない」という恐怖と隣り合わせだ。

「もしもエアサスペンションがなかったら」

バネサスだと路面の衝撃がダイレクトに荷物へ。精密機械や卵、高級家具などを運ぶ際、到着したら中身がバラバラ…という悪夢が現実に。つまり振動で壊れそうなものはすべてトラックで運搬することができなくなるということだ。

「もしもデフロックがなかったら」

雨のぬかるみや雪道で片輪が空転した瞬間、自力脱出不能に。これがないと、未舗装の現場や積雪地域への配送は「詰み」のリスクを常にしょって仕事をすることになる。

「もしも24V対応インバーターがなかったら」

トラックの電気を家庭用100Vに変えるこれがないと、車中泊での炊飯もスマホ充電も不可だ。長距離の動く生活拠点が、ただの鉄の箱に成り下がる。

「もしもエアサスシートがなかったら」

路面からの突き上げをシートが吸収してくれないと、振動がすべて脊髄を直撃する。それによって腰痛で引退を余儀なくされるドライバーが後を絶たないという事態になる。しかしエアサスシートが普及し始めたのは1990年代に入ってからなので、腰痛で引退という道を辿るドライバーが多かったのはそんな昔の話ではないということだ。

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