トラックドライバーが遭遇する危ない場面11選

トラックドライバーの方々が現場で「これは危ない」「肝が冷える」と感じる瞬間は、一般ドライバーの想像以上に多岐にわたります。大きな車体を操るプロだからこそ見える、特有の危険ポイントをいくつか挙げていきましょう。

その1  乗用車による「無理な割り込み」と「死角」

トラックは車体が大きいため、乗用車が思っている以上に死角が多いのです。そして直前への割り込みをされた場合、トラックは荷物を積んでいると制動距離が非常に長くなります。車間距離を空けて走っているのは「入れてあげるため」ではなく「止まるため」のスペースなのですが、そこに急に割り込まれると衝突の確率が一気に羽があります。

その2 左折時の巻き込み

トラックの左後方はミラーでも見えにくい巨大な死角があります。そこにバイクや自転車が潜り込んでいると、ハンドルを切るまで気づけないことが多々あります。そのため曲がり始めたトラックは死角が多いことを歩行者や自転車も認識しておくべきでしょう。

その3 オーバーハングによる接触

大型トラックは後輪から車体後端まで(リアオーバーハング)が長いため、ハンドルを大きく切ると、お尻(車体後部)が反対側に振り出されます。そのため狭い道で左折する際、右側に車体がはみ出してしまうので、隣の車線に車がいると接触しそうになり、非常に神経を使います。大型トラックの動きは乗用車の動きとは別物だと考えた方がいいでしょう。

その4 高速道路での「風」の影響

背の高いトラック(特にバン型やコンテナ)は、横風の影響を強烈に受けます。

トンネルの出口や橋の上: 突風にあおられると、車体が1メートル近く横に流されることもあります。とくに荷物が空の状態だと車体が軽いため、さらに風に弱くなり、ハンドルを取られる恐怖があります。

その5 荷崩れの恐怖

急ブレーキや急ハンドルは、事故だけでなく「荷崩れ」に直結します。積み荷が破損するだけでなく、重心が偏ることで車体が横転する原因にもなります。そのため、常に「止まれない・急に曲がれない」というプレッシャーの中で運転しています。

その6 道路の制限

カーナビが大型車用でない場合、通れない高架下や、曲がりきれない細い路地に誘導されることがあります。一度入り込むとバックで戻るのも困難なため、常に標識を集中がして確認する必要があるのです。

その7路肩の弱さ

狭い道での離合(すれ違い)の際、路肩に寄りすぎると、自重で路面が崩れたり脱輪したりするリスクがあります。トラックが脱輪してしまうと、その後の処理に膨大な時間と労力が必要となるため、狭い道の路肩の弱さは大敵です。

その8 周囲の予測不能な動き

対向車が「お先にどうぞ」と譲ってくれた影から、歩行者や自転車が飛び出してくるパターンです。またスマホを見ている歩行者も要注意です。トラックが近づいている音に気づかず、ふらふらと車道側に寄ってくる歩行者は、ドライバーにとって最大の恐怖の一つと言えます。

その9 雪道や急勾配

突然の天候変化や急こう配はトラックのような重量物にとって物理の法則が牙をむく非常にシビアなシチュエーションです。雪道・凍結路での制御不能の原因は重さにあるのです。トラックは自重が重いため、一度滑り出すと慣性が強く働き、人力やブレーキでは太刀打ちできなくなります。

その10 わだちの恐怖

大型車のタイヤサイズで作られた深いわだちに足を取られると、ハンドル操作が効かなくなり、対向車線へ弾き飛ばされる危険があります。

その11 急な上り坂での低速走行と後退

重い荷物を積んでいると、アクセル全開でも時速20〜30km程度しか出せない坂道があります。後続の乗用車がしびれを切らして無理な追い越しをかけ、正面衝突事故に巻き込まれるリスクを常に警戒しなければなりません。

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