【企業探訪】パーマンコーポレーションに聞く① 社名の由来は外国人の驚きの声だった!?

1965年4月に創業した「株式会社パーマンコーポレーション」は、創業者の吉原雅郎氏の『ギアレンチ』開発をきっかけに、日本の物流業界において常に重要な役割を担ってきた。2025年に創業60周年を迎えた同社は、今後どのような視点から物流を支えるのか。代表取締役社長の中部祥元氏に、これまでの発展の経緯とこれからのパーマンコーポレーションを語っていただいた。

最初に御社の祖業および来歴、社名の由来を聞かせてください。

中部祥元代表取締役社長(以下敬省略):初期の頃はブレーキロックだったかな、オリジナルで作っていました。社名の由来は諸説あるのですが、創業者が開発したギアレンチをアメリカの展示会で実演したところ、軽々とレンチを回すその姿を外国人が見て「オー! パワーマン!!」と驚かれたとか。そこから転じて「パーマン」になったという説が有力ですね。

当時、ギアレンチは珍しかったんですか?

中部:アメリカにもどこにもなかった。創業者の発明ですよね。これを運送会社とかトラックディーラー、海外などに持っていって、そこを経由して売る。これで業績を伸ばしたんです。

パーマンらしさといえばカタログ販売ビジネスですが、カタログ直販への移行時の狙いと苦労したところは?

中部:1985年にお客様への直販に切り替えました。もうディーラーさんからめちゃくちゃ文句をいわれて(笑)。それでも、アメリカでのダイレクト販売の趨勢を見て「これからはこれだ」と。ディーラー経由で売ることもありますが、直販ならユーザーの声を直に聞くことができるし、低価格で提供できる。大変でしたけど、なにがあってもやり切ると諦めませんでした。

その後、ECサイトによるネット通販に移行しますね?

中部:本格的には2017年からですが、実はそれ以前からやってはいました。当初は世の中でどんどんECが普及しつつあるから、カタチだけでもっていう消極的な感じでした。当時、メインはまだまだカタログ販売で、あくまでもECはサブ的な存在でした。けれど世の中の流れが加速していって「これは本格的にやらないといけない」と。だからサイトのデザインや仕組みを大幅リニューアルするべく踏み込んでいったのがその頃ですね。何回も失敗しているし、いまでも変え続けています。ユーザーの利便性が第一ですから。

 一方、2018年からは直営ショップを開設していますが、その狙いはどこにあったのですか?

中部:「通販であっても実物を見てみたいという声がある」と、営業スタッフから提案がありました。そこでまずは東京事務所の引っ越しに伴って、ショールームみたいなカタチで始めてみたんです。空いたスペースで見てもらって、触れてもらって。

その効果は感じられましたか?

中部:正直、当初はあまりなかったです(笑)。でも、商品に触れることができるのは良いという現場の声はありました。緩衝材ひとつ取っても厚みとか硬さとか様々ですし。それに実店舗があって商品が見られるとなると、通販の信用度も高まります。来店したお客様から情報をもらえたり、情報を集めるルートとして考えたら効果はありましたね。

直営店は今後も拡大するのですか?

中部:現在の直営店は東京と大阪、広島の3店舗です。基本的にはどちらかといえばショールーム的な存在で、いまある営業の拠点に付随して展開しています。あくまでも通販を安心して使っていただくためのツールですから。いまのところこれ以上展開する予定はありません。

長年事業を続けている間、物流アイテムはどう進化してきましたか?

中部:顕著なのは電気系、安全に関するセンサー系などが増えてきたことです。スマホ連動アイテムも扱っていますが、バックカメラにセンサーが付いていて巻き込まないようにする装置や、音声で危険を知らせるものなど。

そのほかではステンレス素材のものが増えていますね。ステンレスの質やランクが上がっていて、ウチでもオールステンレス製のラッシングベルトを開発しています。ステンレスは加工が難しくて価格も上がりますが、冷凍庫などはサビが大敵なのでニーズは多いんですよ。

ベルト自体の素材などは?

中部:実はあまり変わっていません。難燃性で、厚みはいろいろな種類があるのですが。変わったというか積極的に取り組んでいるのは、JIS規格に適合した製品にすること。クオリティを上げて安全面も配慮し、JIS規格を早く取得する。信頼に応えるのが重要ですから。

オリジナル品に関してはいかがですか?

中部:ラッシングベルトだけじゃなくて、バーもある。これは重いので高齢者や女性でも扱いやすいように、軽くてスリムに。薄いけど強度があるよう、ここ数年で変えています。つっぱりポールひとつでも支えるところを大きくしたり、細いもの長いものなど、

いろいろなニーズがある。それに合わせて改良し、その都度ラインアップするカタチですね。

ラッシングベルトは、ひとりで作業していると片側を締めているときにもう片側がどうしても落ちてしまう。そこでマグネット式にしたんです。ペタッと仮留めして、逆サイドにまわって作業できるように。作業効率も上がりますしね。これは、ひとりでどこまでできるのかという現場の声から考えたもの。こうした改良や改善を商品完成後も繰り返しています。

現在、取り扱う商品のうちオリジナル品どのくらいありますか?

中部:売り上げベースでは半分以上です。ただしインターネットの時代なので、オリジナル品にこだわるよりもアイテム数を増やしている段階ですね。店舗は棚が限られているし、カタログはページが限られていてすべてを見せることはできません。でもWEBはそうではないので、商品はできる限りあったほうがいい。だから品数は増やしていっています。

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