やっぱりトラックもシャコタンが似合う!?  はたらくカスタムトラックの名シーン8選

スポーツカーなら走るシーンやサーキットがよく似合う。ミニバンやSUVなら友人や家族とのレジャーシーンがよく似合う。ではトラックならば、どんな瞬間がカッコいいのだろう。長い距離を走破したことをうかがわせる、自然な汚れがついたトラックをあえて撮影するカメラマンもいるし、夜明け前の市場への入場待ちで停車しているナイトシーンもいいかもしれない。カスタムトラックのファンならば、イベント撮影会などでのびっしり飾られた車両が何台も整列した様は垂涎ものだろう。

カスタムトラックといえども「(仕事には使わない)完全なる趣味車を除けば」あくまで、荷物を運ぶクルマだ。そんなトラック本来の機能に加えて、オリジナリティあるカスタムを施し、さらに「得も言われぬ」瞬間を捉えた写真があったとしたら、、、。ここではそんな「はたらくカスタムトラックの名シーン」というテーマで、8つの瞬間を収めた写真を紹介したい。

文字通り「名シーン」といえる写真。三山積み(写真はほぼ計算づくの36本×3セット)にて原木を満載した原木輸送トレーラーがヘアピンカーブをクリアした瞬間を捉えた。積載重量はもちろんのこと、内輪差、道幅、カーブの形状、そして登坂傾斜、さらには対向車の有無など、すべての状況を確認・計算しながら安全なドライブをしているのだ。まさに「トラック×カスタム×荷役中」三位一体の名シーンだろう(撮影者は「でんき屋ちゃん」さん)

原木を二山積みして山林から都市圏へと走ってきた美しいカスタムトラック。メッキパーツや前出ししたバンパー、あえて背を低くしたシートデッキなど、往年のデコトラ黄金バランスを見事に演出している。また積載による車体の沈み込みにより、まるでローダウン仕様のような低く構えたスタイルは一層「凄み」を強調する(写真の車両は、第二健太郎丸。撮影者は「伊勢路千鳥足」さん)。

原木輸送の現場感100%の名シーン。狭き空間を計算しながら満載した荷物を安全かつ効率的に運び出す。しかもこの車両、1992年式の日野スーパードルフィンという30年ものの旧車でもある。そんな旧車(の性能)を維持しつつ、カスタムを施し、現役の仕事車として活躍している。なんとも得難い名シーンなのだ(写真の車両は、兵庫県の山本屋所属の圭佑丸。撮影は編集部)。

このダンプ、カスタムこそ施されている美麗車ではあるが、なぜ名シーンなのか。それはこのボディの綺麗さにある。通常、土砂輸送のダンプならば砂埃や泥などで汚れてあたり前。しかし、このダンプはいつも綺麗なのだ。つまりオーナーがカスタムするだけでなく「常に洗車している」ことを予感させるシーンでもあるわけだ。輝くホイールと黒光りするタイヤ、そしてメッキパーツやマーカー類に汚れひとつない様は注目に値する。ファンならばそのこだわりぶりに感嘆するはずだ(写真の車両は、福岡県の三豊商会所属の三豊商会1番。撮影は編集部)。

道幅を目いっぱい活用してヘアピンカーブに進入する2000年式のプロフィア。

茶葉専用の深箱を背負い悠然とカーブをクリアしていく。注目はリアタイヤのフェンダーで、オリジナルの形状とすることで、積載による重量感やローフォルムスタイルを強調している(写真の車両は、静岡県の報徳。撮影は編集部)。

青森県からはるばる三重県南部の漁村へと足を延ばした大型トラック。そのサイズ(ホイールベースの長さ)ゆえ、このループ橋ではセンターラインを割らないとクリアできない。カスタム要素こそシンプルなるも、傾斜のあるカーブと満載を連想させる車高(荷台とリヤタイヤの隙間の狭さ)が一層の迫力を醸し出す(写真の車両は、一夜舟。撮影者は「でんき屋ちゃん」さん)。

銚子港そばで撮影された1枚。トラクターを大きくロールさせながらカーブをクリアしつつある姿はまさに圧巻。カスタムされたフロントマスク、キャビン後方にそびえるマフラーから履き出される黒煙など、力強さを連想させるポイントに事欠かない名シーンだ(写真の車両は、天洋丸。撮影者は「夜桜銀次」さん)。

名シーンのラストは、この大型トラック。やや段差のあるロケーションを慎重にクリアしいている瞬間を捉えた。大きなキャデラックバンパーやルーフ上の赤色回転灯が目を惹くが、やはり注目は路面すれすれとなるボディの低さ。フロントタイヤもリアタイヤも「満載の荷役中」であることを物語る。「トラック×カスタム×荷役中」の三位一体と、いわゆる「シャコタン」ぶりこそ、カッコ良さの必須条件なのだろう(写真の車両は、佐助丸。撮影者は「伊勢路千鳥足」さん)。

※本記事および画像は、2022年8月発行の『REAL TRUCKS 2』(交通タイムス社刊)の一部を引用・再編集したものです。

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